研究課題/領域番号 |
17390262
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
代謝学
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研究機関 | 滋賀医科大学 |
研究代表者 |
柏木 厚典 滋賀医科大学, 医学部, 教授 (20127210)
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研究分担者 |
前川 聡 滋賀医科大学, 医学部, 准教授 (00209363)
西尾 善彦 滋賀医科大学, 医学部, 講師 (40281084)
前田 士郎 理化学研究所, 遺伝子多型研究センター, チームリーダー (50314159)
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研究期間 (年度) |
2005 – 2007
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研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
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配分額 *注記 |
16,570千円 (直接経費: 15,400千円、間接経費: 1,170千円)
2007年度: 5,070千円 (直接経費: 3,900千円、間接経費: 1,170千円)
2006年度: 3,800千円 (直接経費: 3,800千円)
2005年度: 7,700千円 (直接経費: 7,700千円)
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キーワード | SREBP-lc / 果糖 / 栄養素 / 転写調節 / RBMX / SREBP-1c / 肝細胞 / 遺伝子発現調節 / 代謝症候群 / 果糖反応性遺伝子 / インスリン抵抗性 |
研究概要 |
我々はSREBP-1c遺伝子のプロモーター-468番塩基を中心とした塩基配列を認識する未知の転写調節因子が食事誘導性の肝SREBP-1発現に重要な役割を果たしている可能性を見いだし,この-468番塩基を認識する蛋白の同定を試みた。SREBP-1c遺伝子のプロモーター-468番塩基を中心とした20塩基の2本鎖DNAに結合する核蛋白を抽出しMALDI-TOF MASS解析を行ない、RNA-binding potif protein chromosome X(RBMX)を同定した。 RBMXはSREBP-1cプロモーター活性は5-7倍増加させるが、Yeast one-hybrid systemを用いたDNA結合能の解析では、RBMXそのものはDNA結合能を認めなかった。そこで、RBMXに結合しうる蛋白をYeast two-hybrid systemを用いて検索し、LOC673353およびSAFB1を同定した。SAFB1はSREBP1cプロモーターへの直接の結合活性を持たなかったが、siRNAによる発現抑制により、RBMX依存性のSREBP1cプロモーター活性を抑制することが明らかになり、RBMXと複合体を形成することによりSREBP1cプロモーター活性を増加させることが明らかになった。一方、LOC673353はSREBP-1cプロモーター領域に結合する活性があり、その発現量に応じてSREBP-1cプロモーター活性をRBMX依存的に調節した。また、-468番塩基の変異によりその結合活性が異なることが明らかになった。 以上から、RBMXはLOC673353を介してSREBP-1cプロモーターに結合し、SAFB1と結合することによりSREBP-1c遺伝子の転写活性を亢進させることが明らかになった。
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