研究課題/領域番号 |
17390301
|
研究種目 |
基盤研究(B)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
小児科学
|
研究機関 | 三重大学 |
研究代表者 |
駒田 美弘 三重大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (80186791)
|
研究分担者 |
東 英一 三重大学, 医学部附属病院, 准教授 (50211008)
堀 浩樹 三重大学, 大学院・医学系研究科, 准教授 (40252366)
|
研究期間 (年度) |
2005 – 2007
|
研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
|
配分額 *注記 |
16,240千円 (直接経費: 15,400千円、間接経費: 840千円)
2007年度: 3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
2006年度: 2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
2005年度: 10,200千円 (直接経費: 10,200千円)
|
キーワード | アポトーシス / カスパーゼ / 細胞死受容体 / 細胞周期 / シグナル伝達 / PI3 Kinase / Akt系 / MAPキナーゼ系 / MAPキナーゼ / サイクリン蛋白 / 抗Fas抗体 / TRAIL |
研究概要 |
細胞死受容体刺激によりアポトーシスが誘導される急性リンパ性白血病(ALL)細胞において、カスパーゼ-8、カスパーゼ-3の活性化は、細胞周期に対する依存性が認められた。即ち、カスパーゼ-8の活性化された細胞は、GO/G1期に認められ、cyclin A/B1/E陰性を示した。カスパーゼ-3の活性化された細胞は、GO/G1期からS期に認められ、cyclin E/D1陽性、cyclinンA/B1、 p27/kip-1、 Ki67陰性であった。また、細胞回転がGl早期に休止すると、細胞死、カスパーゼの活性化は抑制された。以上より、カスパーゼ-8は、GO/G1期に、カスパーゼ-3は、G1後期からS期早期にて活性化されると考えられた。 細胞死受容体を介したアポトーシス誘導に対して耐性を獲得したALL細胞においては、Aktのリン酸化が誘導されており、PI3 Kinase阻害剤の処理により、その耐性が克服された。耐性細胞におけるAktのリン酸化の亢進は、PTEN(phosphate and tensin homologue deleted on chromosome 10)のリン酸化(不活性化)によると考えられた。MEK/MAPK経路に関しては、JNKとp38は、全てのALL細胞において活性化していた。これに対して、ERK1/2の活性化は、B細胞系ALL、T細胞ALLともに約30%の細胞において活性化が認められた。さらにERK1/2活性の抑制により、細胞増殖が抑制される細胞群と、細胞死が誘導される細胞群が見られた。細胞死受容体を介したシグナル伝達系とPI3 Kinase/Akt系、MEK/MAPK系とのクロストークにより、細胞増殖・抑制、細胞死誘導の決定がなされていることが示唆された。
|