研究課題/領域番号 |
17390302
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
小児科学
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研究機関 | 島根大学 |
研究代表者 |
山口 清次 島根大学, 医学部, 教授 (60144044)
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研究分担者 |
深尾 敏幸 岐阜大学, 大学院・医学研究科, 教授 (70260578)
長谷川 有紀 島根大学, 医学部, 助教 (00362921)
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研究期間 (年度) |
2005 – 2007
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研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
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配分額 *注記 |
9,740千円 (直接経費: 9,200千円、間接経費: 540千円)
2007年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
2006年度: 2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
2005年度: 5,300千円 (直接経費: 5,300千円)
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キーワード | 有機酸代謝異常症 / 脂肪酸代謝異常症 / 質量分析 / Fast-GC / MS / 酵素診断 / 遺伝子解析 / 国際情報交換 / 中国:ベトナム:インド / 有機酸代謝異常 / 脂肪酸代謝異常 / マススクリーニング / 病因解析 / 病態評価 / 中国:ベトナム:インド:フランス |
研究概要 |
1)有機酸・脂肪酸代謝異常の確定診断体制の確立:a)羊水を用いてGC/MSによる有機酸分析(安定同位体希釈法)とタンデムマスによるアシルカルニチン分析による有機酸代謝異常の簡便な出生前診断法を確立した。b)培養細胞とタンデムマスを用いた脂肪酸β酸化異常症の診断法を確立した。 2)GC/MSによる精密分析法の開発:これまでGC/MS分析でキャピラリーカラムが広く使用されてきた(conventional-GC/MS)。極端に細いカラムによる分析系を確立し、実験レベルであるが、分析時間が従来の1/4、検体量も1/10で済む方法を確立した。少量の検体で、多数検体の処理が可能になる。 3)脂肪酸代謝異常症の病態解析:高熱下で培養すると中鎖脂肪酸酸化が亢進し、長鎖脂肪酸酸化は抑制されることがわかった。小児の高熱性疾患にともなう急性脳症の病態解明に役立つ。また高脂血症治療薬フィブラート存在下で細胞を培養すると、脂肪酸酸化異常症の代謝は改善されることがわかった。 4)分子レベルの病因検索:極長鎖アシル-CoA脱水素酵素(VLCAD)欠損症、グルタル酸血症2型など有機酸脂肪酸代謝異常の日本人患者の病因を解析して、発症メカニズム、遺伝背景を明らかにした。 5)疫学調査および患者QOL向上にむけた研究:有機酸・脂肪酸代謝異常の日本とアジアで疫学調査を行った。日本と他のアジア地域(ベトナム、インド)では疾患の頻度や内訳が異なることがわかった。また日本人の有機酸・脂肪酸代謝異常の発症形態と予後を調査した。タンデムマスによるスクリーニングと発症後診断の患者の予後のちがいを明らかにした。
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