研究課題/領域番号 |
17390319
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
精神神経科学
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研究機関 | 近畿大学 (2007) 神戸大学 (2005-2006) |
研究代表者 |
白川 治 近畿大学, 医学部, 教授 (40243307)
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研究分担者 |
前田 潔 神戸大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (80116251)
西口 直希 神戸大学, 大学院・医学系研究科, 講師 (10362774)
柳 雅也 神戸大学, 大学院・医学系研究科, 助教 (10418775)
上野 易弘 神戸大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (30184956)
主田 英之 神戸大学, 大学院・医学系研究科, 助教 (90335448)
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研究期間 (年度) |
2005 – 2007
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研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
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配分額 *注記 |
16,020千円 (直接経費: 15,300千円、間接経費: 720千円)
2007年度: 3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
2006年度: 2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
2005年度: 10,600千円 (直接経費: 10,600千円)
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キーワード | 自殺 / 生物学 / 遺伝子多型 / 遺伝子発現 / 扁桃体 / 神経内分泌 / 神経画像 / 認知機能 |
研究概要 |
1、主に寛解期にある気分障害患者(解析対象76名)で、致死的な自殺企図歴の有無を指標にした自殺傾性と関連する臨床評価、心理評価を検討した。自殺傾性と関連した項目として、(1)抑うつよりも絶望感、(2)40歳以下での攻撃性、(3)神経症傾向、などを同定した。死生観と自殺傾性との関連は否定的であった。 2、自殺者脳扁桃体においてmRNA発現のプロファイリングを行い、減少が顕著であった遺伝子を21個、増加が顕著であった遺伝子を9個同定した。自殺者で増加が顕著であった遺伝子のうち14-3-3εについて複数の多型を用いて相関研究を行い、自殺と有意な相関を見出したが、減少がみられた遺伝子における多型と自殺との相関を見出すことはできなかった。 3、視床下部-下垂体-副腎皮質系(HPA系)に影響与える機能的遺伝子多型として、OPRM1Asn40Asp、ACE I/D多型、ADEA2AC-1291G多型などで自殺との有意な相関を見出した。 4、fMRIにおける神経心理学的課題として、(1)情動を伴う概念単語を刺激とした課題を作成し、「陰性の情動単語」認知時には「中性の情動単語」認知時に比べ、扁桃体や後部帯状回に強い賦活傾向が示された。(2)過去のnegative episode想起」「過去のpositive episode想起」「将来のnegative episode想像」「将来のpositive episode想像」からなる課題を作成し,前頭葉内側、右背外側前頭前野、後部帯状回などの賦活傾向を認めた。
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