研究課題/領域番号 |
17390324
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
精神神経科学
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研究機関 | (財)東京都医学研究機構 |
研究代表者 |
本多 真 (財)東京都医学研究機構, 東京都精神医学総合研究所, 副参事研究員 (50370979)
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研究分担者 |
田中 進 (財)東京都医学研究機構, 東京都精神医学総合研究所, 研究員 (30399472)
川嶋 実苗 東京大学, 大学院医学系研究科・寄附講座, 教員 (00396706)
本多 裕 財団法人神経研究所, 理事長 (90010305)
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研究期間 (年度) |
2005 – 2006
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研究課題ステータス |
完了 (2006年度)
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配分額 *注記 |
14,700千円 (直接経費: 14,700千円)
2006年度: 2,800千円 (直接経費: 2,800千円)
2005年度: 11,900千円 (直接経費: 11,900千円)
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キーワード | 網羅的遺伝子発現解析 / ナルコレプシー / 自己抗体 / 遺伝子発現解析 / ナルコレプジー / 自己免疫 |
研究概要 |
1.網羅的遺伝子発現解析によるナルコレプシー関連遺伝子同定 ナルコレプシー群および対照群の死後脳後部視床下部組織における遺伝子発現をAffymetrix社のHG-U133AおよびBを用いて検討した。SAM解析と平均発現量比を組合せて統計解析を行い、疾患候補遺伝子を46(減少35増加11)を選択した。TaqMan法による定量的RT-PCRにて妥当性を確認し、疾患関連遺伝子9個(すべて減少)が同定された。これらの組織発現分布をマウスでのin situ hybridization法で検討した。後部視床下部に局在しナルコレプシーで顕著な機能低下を示すオレキシン神経細胞と、発現分布が一致する一遺伝子が見出された(インスリン様成長因子結合蛋白:IGFBP3)。ヒト脳組織の免疫組織学的検討でもオレキシン発現細胞とIGFBP3の一部共存が確認された。但しIGFBP3蛋白の変動は疾患特異性が見出せなかった。IGFBP3はIGF非依存性にアポトーシスを起こすとの報告があり、ナルコレプシーにおけるオレキシン神経細胞変性の謎を解明する鍵となる発見である。 2.自己抗体検索 過眠症および対照群の血液検体を収集し、その血清中の自己抗体の存在について、高感度のRadio Ligand Binding Assay法を確立して検討した。ナルコレプシー181例中で、オレキシンに対する自己抗体を3例、受容体および2に対する自己抗体をそれぞれ1例、6例ではじめて検出した。一方対照群91例中にも受容体1および2に対する自己抗体が2例、1例で見出された。IGFBP3に対する自己抗体は存在せず、疾患特異的な自己抗体は見出せなかった。ナルコレプシーにおけるHLAとの相関は、通常の自己免疫機序とは異なる特徴をもつことが推察された。
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