研究課題/領域番号 |
17390342
|
研究種目 |
基盤研究(B)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
放射線科学
|
研究機関 | 独立行政法人放射線医学総合研究所 |
研究代表者 |
入江 俊章 独立行政法人放射線医学総合研究所, 分子イメージング研究センター, チームリーダー (40160072)
|
研究分担者 |
上原 知也 千葉大学, 大学院・薬学研究院, 助教 (10323403)
小林 典裕 神戸薬科大学, 薬学部, 教授 (90205477)
吉田 恭子 (今中 恭子) 三重大学, 医学部, 准教授 (00242967)
荒野 泰 千葉大学, 大学院・薬学研究院, 教授 (90151167)
小高 謙一 独立行政法人放射線医学総合研究所, 分子イメージング研究センター, 研究員 (20443062)
棚田 修二 独立行政法人放射線医学総合研究所, 特別上席研究員 (40116950)
|
研究期間 (年度) |
2005 – 2007
|
研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
|
配分額 *注記 |
15,110千円 (直接経費: 14,300千円、間接経費: 810千円)
2007年度: 3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
2006年度: 3,900千円 (直接経費: 3,900千円)
2005年度: 7,700千円 (直接経費: 7,700千円)
|
キーワード | 画像診断学 / 組織再構築 / 細胞外マトリクス / 遺伝子工学 / 抗体 |
研究概要 |
ラジオアイソトープ(RI)による標識が可能な低分子を作製するため、モノクローナルマウス抗テネイシンC(TNC)抗体ハイブリドーマや抗TNC Fab抗体、精製TNCを作製した。 抗TNC抗体(4F10TTと4C8MS)に由来する低分子化抗体としてscFvのC末端配列を改変してVH-linker-VL-Flag-Cys(Cysはメルカプト基を有する)とし、ハイブリドーマからRNAを抽出し、RT-PCR法によりH鎖およびL鎖のドメイン(VHとVL)の遺伝子をクローニングし、これらをoverlap extension PCRに付すことによりリンカー配列を介して連結し、scFv遺伝子を構築した。これを発現ベクターにサブクローニングしたのち大腸菌に導入して、可溶型scFvタンパク質を調製した。Biacoreによる解離定数(KD)測定から、scFv抗体の親和性は低下していないことが確認された。 キレート(EMCS-Bz-EDTA)を作製し、scFvに付加し、インジウム-111を用い標識する手法を確立した。心筋梗塞モデルラット(MI)に、RI標識抗体を尾静注し、臓器分布を調べた。オートラジオグラムにて、心筋梗塞による心筋壊死部に一致してscFvの集積が認められることを立証した。別のMIにTNCの発現を免疫組織染色し、比較した。 臨床応用に向け、RI標識Fab抗体を心筋梗塞モデルラットに尾静注し、SPECTを撮像した。2種類の抗TNC抗体の集積は、対照や非特異抗体に比べ、有意に高かった。抗TNC抗体の集積量が高いラットは、心臓超音波検査による心筋梗塞後の心拡大が大きかった。また、星細胞腫ヌードマウスを作製し、RI標識抗体が癌の生体イメージソングにも有効であることを示し、臨床応用の適応拡大の可能性を示唆した。RI標識抗テネイシンC抗体投与後の長期経過を観察し、安全性を確認した。 特許出願予定である。
|