研究課題/領域番号 |
17390345
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
外科学一般
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
宮田 哲郎 東京大学, 医学部附属病院, 准教授 (70190791)
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研究分担者 |
小山 博之 東京大学, 医学部附属病院, 特任准教授 (10241994)
重松 邦広 東京大学, 医学部附属病院, 助教 (20215966)
大庭 誠 東京大学, 医学部附属病院, 特任助教 (20396716)
木村 秀生 東京大学, 医学部附属病院, 助教 (60327070)
片岡 一則 東京大学, 医学部附属病院, 教授 (00130245)
岡本 宏之 東京大学, 医学部附属病院, 助手 (60348266)
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研究期間 (年度) |
2005 – 2007
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研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
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配分額 *注記 |
14,660千円 (直接経費: 13,700千円、間接経費: 960千円)
2007年度: 4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2006年度: 3,200千円 (直接経費: 3,200千円)
2005年度: 7,300千円 (直接経費: 7,300千円)
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キーワード | ナノ材料 / 外科 / 循環器・高血圧 |
研究概要 |
(1) 機能強化型高分子ナノミセル構造体の創製 まずミセル表面に対して環状RGDペプチドを付加することにより、血管内皮細胞、及び血管平滑筋細胞に対する接着性を高めた標的指向性ミセルを作成し、in vitroにおける有意な導入効率の上昇を確認した。また、ミセルがエンドソームに取り込まれた後の細胞質への遺伝子リリース効率の向上を目指したミセルであるPEG-DETも作成した。PEG-DETは従来のpolyplexなどと比較してin vitroにて有意な導入効率の上昇を認めることができなかったが、血管壁細胞に対する毒性は明らかに少なく、また血栓形成作用もほとんど認められなかった。 (2) マウス大動脈瘤モデルの確立 当初はラットのモデルも作成する予定であったが、少量のミセルで実験可能なマウスモデルに絞って研究する方針とした。マウスモデルはアンジオテンシンIIの持続注射により作成するが、従来の文献に準拠して作成を試みたところ、ほとんどのマウスで大動脈解離による破裂を発症した。投与するアンジオテンシンIIの量や注射期間を様々に変更したが、当初目的とした動脈瘤を作成することはできなかった。 (3) 動脈硬化モデルにおけるミセル評価 このため、動脈瘤発生において重要な役割をはたすと考えられている動脈硬化のモデルを用いて、作成したミセルによるジーンデリバリー効率の評価を実施することとした。動脈硬化モデルはラットの頚動脈を用いて作成した。具体的には、バルーンカテーテルを用いて頚動脈内膜に傷害を加えて3週間経過させることにより動脈硬化類似病変を作成し、その頚動脈を再度遮断の上DNAを含有したミセルを内部に注入し20分間インキュベートした。ミセルとしては環状RGDを表面に付加したものを検討中である。
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