研究課題/領域番号 |
17390369
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
消化器外科学
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研究機関 | 埼玉医科大学 (2007) 広島大学 (2005-2006) |
研究代表者 |
西山 正彦 埼玉医科大学, 医学部, 教授 (20198526)
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研究分担者 |
大瀧 慈 広島大学, 原爆放射線医科学研究所, 教授 (20110463)
野口 剛 大分大学, 医学部, 准教授 (20264335)
吉田 和弘 岐阜大学, 医学系研究科, 教授 (50230727)
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研究期間 (年度) |
2005 – 2007
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研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
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配分額 *注記 |
16,630千円 (直接経費: 15,400千円、間接経費: 1,230千円)
2007年度: 5,330千円 (直接経費: 4,100千円、間接経費: 1,230千円)
2006年度: 4,500千円 (直接経費: 4,500千円)
2005年度: 6,800千円 (直接経費: 6,800千円)
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キーワード | 遺伝子発現解析 / マイクロアレイ / テイラード医療 / 抗がん剤 / 消化器がん / 効果予測システム / 臨床研究 / バイオインフォマティクス / 消火器がん |
研究概要 |
平成17〜19年度の3年間に、消化器がんテイラード(オーダーメイド)化学療法の確立を目指し,A)広範な臨床評価および実践応用に資する簡易効果予測システムの開発、とB)さらに高度の予測性を有する原発巣別治療効果予測モデルの確立、を試みた。得られた成果は以下のとおりである。 (1)胃がんにおけるPaclitaxe週一回投与法phaseI/II試験、Docetaxel/TS-1のphaseI/II試験を終了、遺伝子発現解析による治療効果予測式(モデル)の設定に至り、有害事象に関わる遺伝子多型も見出した。 (2)大腸がんにおけるCPT-11のphaseII試験を終了し、遺伝子発現解析による治療効果予測式(モデル)の設定に至るとともに、有害事象(好中球・白血球減少)に関わる遺伝子多型をも見出した。 (3)食道がんにおけるCDDPの新規効果関連遺伝子としてIFITM1を見出し、遺伝子発現解析による治療効果予測モデルの設定に至った。 (4)テンポラリーに使用可能な効果予測システム(Real-Time RT-PCRとコンピューター情報解析システムを連結させたシステム)を確立した。 また、こうした研究から派生、発展し、新たに、肺がん早期診断マーカー、小児神経芽種の予後因子、分子標的治療に資するがん特異的不死化要因や低酸素応答因子などをも同定した。これらのうち、創薬や予後予測マーカーとしての可能性を有するがん不死化関連遺伝子群については国内、外国特許を申請した。 全自動解析型簡易効果予測システムの開発には至らなかったが、所定の年限内に、当初の目的はほぼ達成された。本研究で得られた知見は、消化器がん個別化化学療法の実現に向けて重要な展開基盤となりうるもので、次なる広範な臨床証明研究を促し、本学問領域の発展に大きく貢献するものと考える。
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