研究課題/領域番号 |
17390382
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
胸部外科学
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研究機関 | 徳島大学 |
研究代表者 |
北川 哲也 徳島大学, 大学院・ヘルスパイオサイエンス研究部, 教授 (80240886)
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研究分担者 |
吉栖 正典 奈良県立医科大学, 医学部, 教授 (60294667)
北市 隆 徳島大学, 大学院・ヘルスバイオサイエンス研究部, 講師 (20335813)
神原 保 徳島大学, 大学院・ヘルスバイオサイエンス研究部, 助教 (20380082)
吉田 誉 徳島大学, 医学部・歯学部附属病院, 助教 (50448338)
浦田 将久 徳島大学, 医学部・歯学部附属病院, 医員 (40448337)
増田 裕 徳島大学, 大学院ヘルスパイオサイエンス研究部, 講師 (20314875)
来島 敦史 徳島大学, 医学部・歯学部附属病院, 医員 (50403704)
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研究期間 (年度) |
2005 – 2007
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研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
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配分額 *注記 |
11,060千円 (直接経費: 10,100千円、間接経費: 960千円)
2007年度: 4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2006年度: 2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
2005年度: 4,600千円 (直接経費: 4,600千円)
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キーワード | 脱細胞化 / スキャホールド / 内皮化 / in vivo再細胞化 / in vitro再細胞化 / 滅菌法 / キャホールド / α-SMA / マトリックス / 脱細胞化心臓弁 / 再細胞化 / トリプシン / トライトン / 水酸化アンモニウム / フリーズドライ |
研究概要 |
1)ブタ脱細胞化弁の作製:脱細胞化組織の自己細胞化を目指した無細胞化マトリックスキャホールド(台座)作製のため、様々な脱細胞化方法を検討し、脱細胞化の程度、弁マトリックス構造(エラスチン・コラーゲン・グリコサミノグリカン)の検討より、水酸化アンモニウム・トライトン法による、肺動脈弁の脱細胞化法を開発した。水酸化アンモニウム・トライトン法で、弁尖はほぼ脱細胞化され、マトリックスの3層構造はほぼ維持されていることを示した。 2)in vivo環境での再細胞化の検討:ブタ脱細胞化弁を同種ブタ頸静脈に移植し、その再細胞化と弁マトリックス構造について検討した。グラフト周囲の高度癒着と多くの炎症性細胞浸潤、弁尖の固定を認めた。弁尖の3層構造は比較的維持され、内腔面と弁尖マトリックス内への散在性のα-SMA陽性細胞浸潤を認め、レシピエント細胞による脱細胞化組織の内皮化、再細胞化が示唆されたが、期待した望ましい再細胞化ではなく、この系では炎症細胞とα-SMA陽性細胞浸潤のコントロールが重要と思われた。 3)in vitro環境での再細胞化の検討:そこで、本脱細胞化法で作製した脱細胞化組織をin vitro環境におき、内皮化、再細胞化させることができるかどうか検討した。まず、培養ヒト臍帯静脈内皮細胞(HUVECs)を培養液中に浮遊させ、170rpmで水平にshakeすると、staticな環境やrotation環境より、HUVECs浮遊細胞を多く維持できた。このin vitro環境下に脱細胞化組織を培養し、できるだけ早く望ましく内皮化し、in vivo移植に転換するタイミングと方法について研究中である。 将来的には、「同種および異種心臓弁・血管組織の脱細胞化した手術材料」の臨床応用を考慮している。
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