研究課題/領域番号 |
17390391
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
脳神経外科学
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研究機関 | 群馬大学 |
研究代表者 |
石内 勝吾 群馬大学, 医学部, 講師 (10312878)
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研究分担者 |
小澤 瀞司 群馬大学, 理事 (40049044)
齊藤 延人 東京大学, 医学部附属病院, 教授 (60262002)
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研究期間 (年度) |
2005 – 2006
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研究課題ステータス |
完了 (2006年度)
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配分額 *注記 |
15,900千円 (直接経費: 15,900千円)
2006年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
2005年度: 14,200千円 (直接経費: 14,200千円)
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キーワード | 神経膠芽腫 / 浸潤性増殖 / シグナル伝達機構 / グルタミン酸 / AMPA拮抗薬 |
研究概要 |
平成17年度は神経膠芽腫新集学的治療の基盤解析を行い、Aktを標的とする集学的治療の理論的背景の樹立とカルシウム透過性AMPA受容体を介するシグナル伝達機構の細胞間ネットワークの解明を目的とした。前年度のAkt脱リン酸化・新集学的治療の基盤解析に基づいて平成18年度はnude miceによる前臨床試験を行い臨床応用する際の最適なmodalityの特定を行った。前臨床試験に使用する疾患モデルは研究代表者が独自に樹立したCGNH-89を用いた。 皮下移植モデル腫瘍による前臨床試験解析結果 Control群、AMPA antagonist投与群、PDGFR/c-kit拮抗薬投与群、AMPA antagonist plus PDGFR/c-kit拮抗薬投与群、CDDP投与群、AMPA-antagonist plus CDDP併用群の6群にて行い、おのおの腫瘍径を算定し腫瘍増殖に対する抑制効果を判定した。それぞれ6群の腫瘍のおよび全身臓器も標本作製し病理学的解析した。AMPA antagonist投与群(YM872およびGYKI52466),PDGFR/c-kit拮抗薬投与群,CDDP投与群とも未治療群と比較して有意に増殖抑制効果を認めた(P<0.05)。AMPA antagonist plus PDGFR/c-kit拮抗薬投与群ではAMPA antagonist投与単独群と比較して有意な相乗効果ほ認めなかった。AMPA-antagonist plus CDDP併用群ではCDDP単独投与群に比較して有意な相乗効果を認めた。CDGP投与群において有意な体重減少を認めた。病理学的にはAMPA antagonist投与単独群、PDGFR/c-kit拮抗薬投与群、AMPA antagonist plus PDGFRlc-kit拮抗薬投与群において有意な血管新生抑制を認めた(P<0.001)。これらの治療群において全身臓器に著変は認めなかった。 脳内移植モデル腫瘍による前臨床試験解析結果 control群、AMPA antagonist投与群のみ試行した。各群10匹で行いcontrol群では30日以内に全例死亡したがAMPA antagonist投与群では60日以上半数が生存し、病理学的にもapoptosisの増強とMIB-lindexの低下を認め腫瘍抑制効果が認められた。 以上よりAktの脱リン酸化を目的とする集学的治療の理論的背景を確立しAMPA antagonist単独投与群においては皮下移植モデル、脳内移植モデルとも腫瘍抑制効果を認め臨床試験へ進む基盤的データを取得できた。
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