研究課題
基盤研究(B)
我々は、悪性グリオーマの病態解明において、(1)グリオーマ細胞が高発現しているサイトカインの意義(2)グリオーマ細胞の悪性化の原因となる遺伝子レベルでの検索(3)グリオーマ癌幹細胞の性質解明という3つのテーマに取り組んだ。(1)では、グリオーマ細胞は、多くのサイトカインが産生されており、中でも我々はMCP-1とIL-6に着目し、それらがグリオーマ細胞の増殖、浸潤に寄与していることを見出した。(2)では、遺伝子レベルではDNAアレイ、DNAチップ、蛋白レベルではプロテオミクスという手法を使って解析を行い、グリオーマの悪性化に関するシグナル上の分子の同定を行っており、いくつかの候補は同定しているものの、今後の検証が必要な段階である。(3)では、グリオーマ患者の腫瘍から樹立した癌幹細胞がマウスへの移植実験において十分な腫瘍形成能を持つことを確認しており、グリオーマ癌幹細胞の持つ性質、特に治療抵抗性のメカニズムを解析している。全ての基礎的なアプローチから臨床にどのように応用するかが今後の課題であるが、我々が今回得た知見をもとに、グリオーマ細胞の増殖、浸潤を制御しているサイトカインをブロックする、また、グリオーマ細胞の悪性化に関するシグナル上に同定された分子に対するあたらしい分子標的治療の確立を目指している。更に、現在進行中であるが、薬剤の血液脳関門易通過性で高い腫瘍内濃度を得るためのナノテクノロジーの確立を目指している。悪性グリオーマの病態を全て解明できるまでにはまだまだ様々な研究課題に取り組む必要が有り、今後も少しでもグリオーマ患者の治療成績の向上につながるような研究を継続して取り組んでいく予定である。
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