研究課題/領域番号 |
17390408
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
整形外科学
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研究機関 | 帝京大学 |
研究代表者 |
和田 佑一 帝京大学, 医学部, 教授 (10282485)
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研究分担者 |
中川 晃一 千葉大学, 医学部附属病院, 助教 (30400823)
山下 剛司 帝京大学, 医学部, 講師 (80407915)
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研究期間 (年度) |
2005 – 2007
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研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
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配分額 *注記 |
15,210千円 (直接経費: 14,100千円、間接経費: 1,110千円)
2007年度: 4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2006年度: 3,800千円 (直接経費: 3,800千円)
2005年度: 6,600千円 (直接経費: 6,600千円)
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キーワード | Platelet Rich Plasma(PRP) / 骨軟骨欠損 / 軟骨移植 / ハイドロキシアパタイト / Platelet-rich Plasma(PRP) / PRP / Alginateゲル / 軟骨細胞 |
研究概要 |
本研究では、関節内骨軟骨損傷に対して、Platelet rich plasma(以下PRP)ゲル含有ハイドロキシアパタイト(以下HA)ブロックと、足場材料を使用せずに作製した軟骨組織(以下ARC軟骨)を移植する新しい治療法を開発することを目的とした。まず、PRPが三次元培養関節軟骨細胞に及ぼす効果を検討し、同時にHAブロックとARC軟骨の複合移植片が生体内でどのように成熟していくかを解析した。これらの結果をふまえて、ウサギ膝関節内に作製した骨軟骨欠損に対し、PRP-HAインプラントとARC軟骨を移植してその組織修復効果を明らかにした。 PRPフィブリンゲルは試験管内で軟骨細胞の増殖を有意に促進した。一方、細胞あたりのプロテオグリカン含有量はPRPゲル上での培養により有意に低下したが、細胞数増加に伴ってプロテオグリカン全体量はやや増加した。HAブロックとARC軟骨の複合体をヌードマウス皮下に移植したところ、両者は良好に接着し、移植後8週の間で軟骨組織の成熟が観察された。HAブロック+ARC軟骨のウサギ膝関節内骨軟骨欠損部への移植実験では、HAにPRPゲルを含有させた群では、移植後12週においてコントロール群と比較して軟骨修復が促進され、またHAブロック内での骨形成促進効果も観察された。以上の結果より、PRP含有HAブロックとARC軟骨を移植する方法は、現在治療が困難な大きさの骨軟骨欠損に対する新しい治療として、応用可能と考えられた。
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