研究課題/領域番号 |
17390444
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
産婦人科学
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
八重樫 伸生 東北大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (00241597)
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研究分担者 |
伊藤 潔 東北大学, 大学院・医学系研究科, 准教授 (70241594)
林 慎一 東北大学, 医学部, 教授 (60144862)
新倉 仁 東北大学, 病院, 講師 (80261634)
森谷 卓也 東北大学, 病院, 准教授 (00230160)
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研究期間 (年度) |
2005 – 2007
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研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
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配分額 *注記 |
16,900千円 (直接経費: 15,400千円、間接経費: 1,500千円)
2007年度: 6,500千円 (直接経費: 5,000千円、間接経費: 1,500千円)
2006年度: 4,400千円 (直接経費: 4,400千円)
2005年度: 6,000千円 (直接経費: 6,000千円)
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キーワード | 3次元マイクロアレイ / 子宮体癌 / 検診 / マイクロアレイ / マススクリーニング / ミドカイン / 癌 / トランスレーショナルリサーチ / 外科 / 臨床 |
研究概要 |
本研究は3次元マイクロアレイシステムを用いて精度・感度および迅速性を飛躍的に向上させた子宮体癌の診断法を開発し、微量検体で的確な診断を可能とする新規子宮体癌スクリーニングシステムへの応用を主目的とする。まず我々は手術検体正常子宮内膜および子宮体癌の高分化型(G1)組織と低分化型(G3)組織からmicrodissection法によって正常腺管細胞と癌細胞を分離・回収後、遺伝子数約2万種類を対象とした大規模DNAマイクロアレイ解析を行った。我々はさらにrea1-time PCRを用いてマイクロアレイの妥当性を評価することで、その中から子宮癌のマーカーと成り得る可能性を持つ27の遺伝子を選抜した。我々はこの27遺伝子のmRM量を子宮体癌G1、G3組織および正常内膜組織各10症例において調べ、クラスター解析を行った。本解析は全30検体を癌組織と正常組織の2群に分けた。従って我々は、この27遺伝子に子宮体癌において重要視される既知の10遺伝子を足した37遺伝子を搭載した子宮体癌用カスタムチップ(EM3D)を作製した。癌組織8検体、正常組織4検体のEM3Dにおけるアレイ解析を施行したところ、EM3Dは癌組織と正常組織を異なるクラスターへと分類した。さらに検診への応用の可能性の検討として、健常者3例、癌患者6例の検診検体のRNAの抽出を試み、EM3Dにおけるアレイ解析を行った。本解析結果も健常例と癌例を異なるクラスターへと分類した。現在も組織および検診検体数を増やすべくEM3Dの解析を行っている。一方、我々はこの解析の中で選抜されたミッドカインといったタンパク質がそれ単独で癌マーカーを成り得ることも見出している。EM3Dは、今後得られたデータと臨床病理学的因子との関連性を解析することで、検診のみならず、悪性度診断、薬剤感受性予測、再発・転移予測といった子宮体癌の様々な臨床診断の場において有用な情報提供を担うツールと成る可能性を持つ。
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