研究課題/領域番号 |
17390458
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
耳鼻咽喉科学
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研究機関 | 福井大学 |
研究代表者 |
藤枝 重治 福井大学, 医学部, 教授 (30238539)
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研究分担者 |
山田 武千代 福井大学, 医学部附属病院, 講師 (70283182)
藤林 康久 福井大学, 高エネルギー医学研究センター, 教授 (50165411)
杉原 伸治 福井大学, 大学院・工学研究科, 助教 (70377472)
木村 有一 福井大学, 医学部, 助教 (50281035)
杉本 千鶴 福井大学, 医学部附属病院, 助手 (80283183)
大澤 陽子 福井大学, 医学部附属病院, 医員 (40397253)
高橋 昇 福井大学, 医学部, 助手 (80293421)
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研究期間 (年度) |
2005 – 2007
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研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
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配分額 *注記 |
16,530千円 (直接経費: 15,600千円、間接経費: 930千円)
2007年度: 4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2006年度: 3,200千円 (直接経費: 3,200千円)
2005年度: 9,300千円 (直接経費: 9,300千円)
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キーワード | Eotaxin / SOCS5 / PI3-kinase / CpG-DNA / ヒト形質細胞様樹状細胞 / p38 MAPK / 網羅的解析 / BLyS / 遺伝子多型解析 / インターフェロンガンマーリセプター1 / 網羅的蛋白解析 / 全ゲノムアプローチ / alpha-1-antitrypsin / Apolipoprotein A-1 / pDC / IFN-α / CXCL10 / NF-κB / p38MAPK / 抗BLyS抗体 / 線維芽細胞 / I型IFN / 形質細胞様樹状細胞 |
研究概要 |
アレルギー性鼻炎患者の線維芽細胞を用いた研究では次のことが判明した。二本鎖RNA:poly(I:C)刺激によってRANTESとIL-8が産生された。しかしeotaxin、IL-1β、TNF-α、IFNα、IFNγ、IL-12は産生されない。IL-8産生シグナルは、JNK、PI3-kinase、p38 MAP kinaseの3経路であったが、RANTESはJNKとPI3-kinaseの2経路であった。IL-4刺激によって産生されるEotaxinはSOCS5の発現量に反比例し、PI3-kinaseが重要な役割をしている。二本鎖RNAで刺激をするとBlymphocyte stimulator protein(BLyS)が大量に産生される。この刺激はRho, Syk, Vav, c-Src, TRAF6, p-Selectinが関与している。 CpG-DNAは、ヒト形質細胞様樹状細胞(pDC)に働きI型IFNの産生を以下の過程で起こす。IFN-αとCXCL10の発現が誘導され、IRF-7とCCL3の発現が亢進する。これらの亢進は、CpG-DNAの細胞内取り込みとその後のエンドゾームの成熟が関与する。CpG-DNAによるIFN-α、CXCL10、CCL3の発現にp38 MAPK経路の関与する。NF-kB family member p65とp50の活性が亢進した。NF-kB阻害剤を添加するとIRF-7、CCL3の構成的発現が低下し、IRF-7、IFN-α、CXCL10、CCL3の発現誘導も抑制される。 スギ花粉症における舌下免疫療法臨床試験を行い、網羅的検討を行った。その結果、免疫治療により増加する8種類の血漿中蛋白が得られた。また末梢血リンパ球の網羅的なトランスフォーム解析(48,000 transcripts)では32の遺伝子発現が亢進した。 これらのことから、新しいナノレベルの分子としてSOCS5、CpG-DNA、抗BLyS抗体、8種類の血漿中蛋白、32の遺伝子が候補となりえることを証明した。
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