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ヒト毛包由来細胞および上皮系幹細胞を用いた毛髪再生に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 17390474
研究種目

基盤研究(B)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 形成外科学
研究機関東京大学

研究代表者

吉村 浩太郎 (2006)  東京大学, 医学部附属病院, 講師 (60210762)

岡崎 睦 (2005)  東京大学, 医学部附属病院, 助手 (50311618)

研究分担者 長瀬 敬  国立病院機構, 村山センター, 研究部長 (00359613)
吉村 浩太郎  東京大学, 医学部附属病院, 講師 (60210762)
研究期間 (年度) 2005 – 2006
研究課題ステータス 完了 (2006年度)
配分額 *注記
15,700千円 (直接経費: 15,700千円)
2006年度: 5,600千円 (直接経費: 5,600千円)
2005年度: 10,100千円 (直接経費: 10,100千円)
キーワード移植学 / 再生医学 / 分子生物学 / 組織培養 / 移植・再生医療 / 細胞・組織 / 生体分子 / 臨床
研究概要

ヒト頭皮から採取した毛乳頭細胞の遺伝子発現解析を、マイクロアレイおよびRT-PCRにより行った。マイクロアレイにより繊維芽細胞と比較したところ、ケモカインリガンドやインターロイキン、細胞周期関連遺伝子、プロテオグリンカンに有意な発現増強が認められた。またRT-PCRでは既知の毛乳頭細胞マーカー14種の遺伝子発現を検討したところ、繊維芽細胞と比較して2種の遺伝子で有意な発現増強、1種の遺伝子で有意な発現低下を認めた。これらの遺伝子群の発現パターンにより、毛乳頭細胞と繊維芽細胞を識別することが可能になった。
毛乳頭細胞に対して21種のリコンビナント蛋白および化合物を与えて培養したところ、このうち数種の物質には増殖促進作用があることが判明した。またこのうち2種の成長促進因子は特に増殖促進作用が強く、毛乳頭細胞増殖培地用添加物質として使用できる可能性が示唆された。
FACSを用いてヒト毛包の上皮系細胞の表面抗原解析を行った。表皮角化細胞と毛包内角化細胞を比較したところ、後者のみにCD200陽性細胞とCD34陰性または弱陽性細胞が10%以上含まれており、毛包組織切片に対する免疫染色における染色パターンを鑑みて、この細胞集団に毛幹細胞が多く含まれることがわかった。また、この細胞集団におけるケラチンの発現を見たところ、バルジマーカーとされているケラチン15の陽性率は60%程度であった
前年度までにラット足裏皮膚に毛乳頭細胞を移植する方法(サンドイッチ法)を検討し、毛包誘導能を検定するモデルとして有用であることがわかった。
毛乳頭細胞の移植法の検討を行った。サンドイッチ法の他、チャンバーを用いた移植法、注射による移植法、皮膚切開に埋入する移植法などを比較検討した。サンドイッチ法は、表皮・毛乳頭間の相互作用が良好に担保され、毛包誘導には優れた方法であることがわかったが、臨床応用は困難であり、その他の移植法を開発していく必要があることがわかった。

報告書

(3件)
  • 2006 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 2005 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて 2007

すべて 雑誌論文 (2件)

  • [雑誌論文] ヒト培養毛乳頭細胞に対するin vivo毛包誘導能評価系の確立への試み2007

    • 著者名/発表者名
      井上啓太, 佐藤隆博, 権太浩一, 吉村浩太郎
    • 雑誌名

      雑誌形成外科 50・2

      ページ: 171-179

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      2006 実績報告書 2006 研究成果報告書概要
  • [雑誌論文] Comparison of the Reproducibility of in vivo Systems for Testing Hair Induction by Human Dermal Papilla Cells.2007

    • 著者名/発表者名
      Keita Inoue, Takahiro Sato, Koichi Gonda, Kotaro Yhimura
    • 雑誌名

      Zasshi Keisei Geka 50-2

      ページ: 171-179

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      2006 研究成果報告書概要

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公開日: 2005-04-01   更新日: 2016-04-21  

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