研究課題/領域番号 |
17390530
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
外科系歯学
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
森 良之 東京大学, 医学部・附属病院, 講師 (70251296)
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研究分担者 |
高戸 毅 東京大学, 医学部・附属病院, 教授 (90171454)
鄭 雄一 東京大学, 大学院・工学系研究科, 教授 (30345053)
藤原 久子 東京大学, 医学部・附属病院, 医員 (80396746)
大久保 和美 東京大学, 医学部・附属病院, 助教 (10396715)
川口 浩 東京大学, 医学部・附属病院, 准教授 (40282660)
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研究期間 (年度) |
2005 – 2007
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研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
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配分額 *注記 |
15,840千円 (直接経費: 14,700千円、間接経費: 1,140千円)
2007年度: 4,940千円 (直接経費: 3,800千円、間接経費: 1,140千円)
2006年度: 3,800千円 (直接経費: 3,800千円)
2005年度: 7,100千円 (直接経費: 7,100千円)
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キーワード | 骨形成 / 分化シグナル / 線維芽細胞 / 遺伝子導入 |
研究概要 |
本研究では、再生医療の3要素(分化誘導シグナル・細胞源・足場)のうち、分化誘導シグナルと細胞源に関して検討を行うことで、量的限界のある骨髄間質系幹細胞に代わって、採取が容易で増殖能も高い線維芽細胞を細胞源とした骨再生法の基盤技術を開発することを目標とした。その結果、下記の知見を得た。 1. 骨芽細胞分化スクリーニングシステムの開発:細胞を生かしたままで簡便に骨分化をスクリーニングできるシステムとして、骨芽細胞に分化した場合にのみ緑色蛍光を発する細胞株を作製した。 2. 骨形成に最小十分なシグナルの同定:スクリーニングシステムを用いた網羅的な検討から、骨形成に最小十分なシグナルがBMPシグナルとRunx2の組合せであることを見出し、その分子メカニズムも明らかにした。 3. 骨欠損動物モデルによる骨再生能の検討:上記の最小十分シグナルを活性化させることで、皮膚線維芽細胞を用いて骨再生を誘導できることを動物実験によって示した。 4. ヒト骨再生様線維芽細胞の分離・培養法の確立:ヒト皮膚線維芽細胞においても、上記のシグナルの組合せによって骨分化を誘導できることを確認した。 「皮膚線維芽細胞からの骨再生法の基盤技術の開発」という本研究の目標は達成されたものと考えられる。臨床応用を考えた場合、生体適合性の高い遺伝子導入法や、骨形成性低分子化合物の利用を含めた検討も今後必要であると考えており、引き続き実用化に向けた研究を行っていきたいと考えている。
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