研究課題/領域番号 |
17390566
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
社会系歯学
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研究機関 | 九州歯科大学 |
研究代表者 |
竹原 直道 九州歯科大学, 歯学部, 教授 (00038879)
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研究分担者 |
安細 敏弘 九州歯科大学, 歯学部, 准教授 (80244789)
粟野 秀慈 (栗野 秀慈) 九州歯科大学, 歯学部, 講師 (20301442)
吉田 明弘 九州歯科大学, 歯学部, 助教 (20364151)
邵 仁浩 九州歯科大学, 歯学部, 助教 (10285463)
高田 豊 九州歯科大学, 歯学部, 教授 (40163208)
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研究期間 (年度) |
2005 – 2007
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研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
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配分額 *注記 |
8,160千円 (直接経費: 7,500千円、間接経費: 660千円)
2007年度: 2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2006年度: 2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
2005年度: 3,100千円 (直接経費: 3,100千円)
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キーワード | 口腔機能 / 咀嚼機能 / 高齢者 / 生命予後 / メタボリックシンドローム / アディポサイトカイン / 口腔乾燥症 / 舌痛症 / 唾液分泌 / 臨床疫学 / コルチゾル / クロモグラニンA / DHEA / ドライマウス / 口腔乾燥 / Chromogranin A |
研究概要 |
これまで口膣の機能(function)と全身の健康状態との関連に焦点をあてた研究は少ない。口腔の機能には咀嚼機能をはじめ、摂食嚥下機能、舌の運動機能などが含まれる。本研究の目的は健常な口腔機能を有する高齢者は全身的にも健康であり、病気の発症率が低く、長寿ではないかと仮説をたてた。コホート調査が可能であった697名について、咀嚼能力と4年間の死亡との関係を性別、喫煙習慣、血圧、血清データといった様々な交絡因子で補正したコックス比例ハザード回帰モデルを用いて、死亡率のハザード比を算出した。その結果、咀嚼能力が高い者を基準とすると、中くらいの者で1.2倍、咀嚼能力が低い者で2.6倍死亡するリスクが高かった。さらに最も噛みやすい食材について解析した場合、それらを全て噛める場合を基準とすると、全て噛めない者では2.7倍死亡するリスクが高いことがわかった。次に咀嚼習慣により分類した場合、BMIおよびウェスト長においてグループ間で有意差がみられた。男女別にアディポネクチンとグループ間の関連をみたところ、男性において補正後に有意差がみられたのはグループIとVの間であった。またBMIが23以上の群でみると、グループIにおいて最も高値を示し、他の全てのグループとの間に有意差がみられた。女性では標準BMIにおいてグループIIとIVの間に有意差がみられた。次に男女別にみたレプチンとグループ間の関連をみたところ、男性において補正後に有意差がみられたのはグループIIとVの間であった。女性では標準BMIにおいてグループIが最も高値を示し、補正後も他のグループとの間に有意差がみられた。以上から咀嚼機能が高い者ほど長寿であり、咀嚼習慣が早食いであるほどメタボリックシンドロームになりやすい傾向が示唆された。
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