研究課題/領域番号 |
17390582
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
臨床看護学
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研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
中込 さと子 広島大学, 大学院・保健学研究科, 准教授 (10254484)
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研究分担者 |
横尾 京子 広島大学, 大学院・保健学研究科, 教授 (80230639)
藤本 紗央里 広島大学, 大学院・保健学研究科, 助教 (90372698)
佐村 修 独立行政法人国立病院機構呉医療センター, 産科, 医師 (90314757)
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研究期間 (年度) |
2005 – 2007
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研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
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配分額 *注記 |
6,580千円 (直接経費: 6,100千円、間接経費: 480千円)
2007年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2006年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
2005年度: 2,600千円 (直接経費: 2,600千円)
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キーワード | 遺伝 / 住民 / サポート / 情報 / 遺伝医療 / 住民ニーズ / 遺伝サポート / 地域支援 / ネットワーク |
研究概要 |
研究1:目的)地域医療従事者と住民の遺伝医療に対する意識や期待について実態を把握する。方法)調査期間;2006年12月〜2007年3月、対象者;地域医療従事者として、無作為抽出した市内300の診療所医師、市内保健センター保健師・助産所助産師・市内総合病院地域連携室職員とした。住民は学童以下の子どもを育てている親を小学校や保育園、子育てグループから便宜的抽出した。結果)医療者は自ら遺伝を取り上げて患者や家族と話しておらず、遺伝医療を充実するには正確な情報提供機関と精神的フォロー、地域連携が必須と考えられた。一方住民の半数は「遣伝」について心配した経験がある人は半数あったが、遺伝相談の周知度は6.8%と低かった。また「遺伝」に関する相談は家族が主体であり、医療者からは治療や医学情報を求めていた。遺伝的問題を超えるための重要なことは、住民は夫婦や家族の強い意思と社会保障を挙げた。 研究2:目的)遺伝子・染色体起因疾患の当事者である市民、及び一般市民が、(1)日常生活の中でどのような遺伝的課題を体験するのか、(2)顕在化した遺伝的課題の問題解決の促進要因、阻害要因は何か、を検討し、家族や地域に遺伝的課題を話せるためのツールに関する示唆を得る。方法)focus group interviewとした。研究参加者は、共通する遺伝的課題をもつ当事者の会会員及びその家族、一般の人々に広く募った。結果)遺伝的課題を話せるためのツールの鍵概念として1)情報は科学的であること、2)情報は有用性が高いこと、3)人生や将来に対して創造性豊かに思考できること、4)人としての畏敬を示していること、5)自己観・夫婦観・家族観の変化のきっかけになる、6)親子・家族の連帯感を維持する、7)差別社会の阻止につなげる、が挙がった。
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