研究課題/領域番号 |
17401006
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 海外学術 |
研究分野 |
地域研究
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研究機関 | 琉球大学 |
研究代表者 |
金城 宏幸 琉球大学, 法文学部, 准教授 (50274874)
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研究分担者 |
上里 賢一 琉球大学, 法文学部, 教授 (50101457)
前門 晃 琉球大学, 法文学部, 教授 (60190287)
野入 直美 琉球大学, 法文学部, 准教授 (90264465)
鍬塚 賢太郎 琉球大学, 法文学部, 准教授 (40346466)
比屋根 照夫 琉球大学, 名誉教授 (10045172)
中村 完 琉球大学, 法文学部, 教授 (60044963)
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研究期間 (年度) |
2005 – 2007
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研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
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配分額 *注記 |
14,240千円 (直接経費: 12,800千円、間接経費: 1,440千円)
2007年度: 6,240千円 (直接経費: 4,800千円、間接経費: 1,440千円)
2006年度: 4,000千円 (直接経費: 4,000千円)
2005年度: 4,000千円 (直接経費: 4,000千円)
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キーワード | 沖組コミュニティ / 越境的ネットワーク / ディアスポラ / 移民 / 言語文化 / エスニシティ / ウチナーンチュ / 沖縄コミュニティ / ウチナーンチュ大会 / 沖縄系コミュニティ / 日系 / 県人会 |
研究概要 |
本研究では、沖縄系移民に関する先行研究の蓄積を踏まえつつ、世界各地に形成されてきた沖縄系コミュニティの間で近年見られるようになった国境を越えたネットワーク化の動きに着目し、その様態の把握と、それにより再編成され得る新たな社会空間としての「沖縄的ネットワーク社会」という可能性について概要を捉えるべく、学際的な視座での調査と解釈を試みた。 各研究分担者がそれぞれの課題とアプローチで研究調査を実施したが、2006年10月に「第4回世界のウチナーンチュ大会」が開催されたのを好機と捉え、世界各地から参集した約5,000名のウチナーンチュ(沖縄県系人)に対する「アンケート調査」を同研究チームの重点プロジェクトに位置づけ、同大会の実行委員会(沖縄県)との共催で実施した。その際、現在ウチナーンチュと称される人々の多文化的・多言語的な状況を考慮し、調査票を4言語(日本語・英語・スペイン語・ポルトガル語)で作成して、ウチナーンチュ大会への評価や県系人の越境的なネットワーク活動などに関して定量的調査を行ったが、こうした手法は過去に例がない試みであった。 この研究を通して、我々は、地域間(沖縄、日本、北米、南米など)の地理的距離と文化的差異を越えて関連し合う沖縄社会あるいは沖縄系コミュニティと、その越境的なネットワーク活動というものに対して、一定のデータと知見を得ることができた。同時に、こうした沖縄社会の特殊性に関する研究は、多民族的・多文化的な状況の進展と並行して世界各地で散見される人々のネットワーク化の分析に向けて、新たなパラダイムを提示する可能性を含むものであると考える。
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