研究課題/領域番号 |
17401039
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 海外学術 |
研究分野 |
文化人類学・民俗学
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研究機関 | 同志社女子大学 |
研究代表者 |
後藤 明 同志社女子大学, 現代社会学部, 教授 (40205589)
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研究分担者 |
田和 正孝 関西学院大学, 文学部, 教授 (30217210)
丸山 顯徳 (丸山 顕徳) 花園大学, 文学部, 教授 (10239155)
杉井 信 宮城学院女子大学, 学芸学部, 助教授 (40280648)
志村 文隆 宮城学院女子大学, 学芸学部, 助教授 (80226266)
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研究期間 (年度) |
2005 – 2006
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研究課題ステータス |
完了 (2006年度)
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配分額 *注記 |
7,800千円 (直接経費: 7,800千円)
2006年度: 3,700千円 (直接経費: 3,700千円)
2005年度: 4,100千円 (直接経費: 4,100千円)
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キーワード | フィリピン / 台湾 / 沖縄 / 八重山 / オーストロネシア / 海洋伝承 / 神話・民話 / 船 |
研究概要 |
前年度に引き続き調査を継続するため、平成18年6月、沖縄宜野湾市のNPO法人沖縄伝承話資料センターにて全体の打ち合わせを行い、民話のデータベース化などについて話し合いを行った。 8月には後藤と田和がフィリピンのピサヤ海・パナイ島の調査を行い、筏、バンカ舟、石干見などについて実見した。さらにその後、後藤はルソン島のカガヤン州海岸部にて前年度イロコス海岸で行った調査の継続を行った。同時期杉井は前年度に引き続きイロコス州海岸にて海洋に関する宗教儀礼の聞き取りおよび文献調査を行った。 9月には後藤が台湾の台東および花蓮市周辺にて現住民俗であるアミおよびプユマの村落にて竹筏の調査および海洋伝承の聞き取りを行った。 9月には志村が先島諸島とくに伊良部島にて海洋的な民俗語彙、とくに漁業従事者における風向の名称について聞き取りの調査を継続した。 9月には国営沖縄海洋博公園管理財団30周年記念シンポジウム「沖縄海人文化の系譜」が行われ、後藤がその企画、司会および研究発表を行ったが、そのさい研究協力者の門田修がこの科研費で調査収録した沖縄の伝統舟サバニ作りの映像が披露された。そのサバニ自体は海洋博公園内海洋文化館に展示されており、また映像も同館の展示映像として保存されている。なおこの映像のダイジェスト版は本科研の最終報告にDVDとして添付される。 12月には後藤が先島諸島の波照間島、黒島、小浜島、宮古島、伊良部島、池間島、来間島において津波伝承の調査を行った。とくに明和の大津波に由来するといわれる津波石などの伝説遺跡の分布確認とそれに関する伝承の聞き取りを行った。この結果は遠藤庄治が生前収集し、後藤がデータベース化していた沖縄の津波伝承の文字データとの比較が行われた。 2月には丸山が八重山諸島の石垣島にて創世神話の聞き取り調査を行った。
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