研究課題
基盤研究(B)
<研究目的とその具体的内容>本研究は、拡大するEUの境界線をめぐる問題点とその解決方向を検討する為、地域的にはEUの東と南の4領域((1)カリーニングラード、(2)西ウクライナ、(3)西バルカン、(4)黒海沿岸地域)に焦点を当て、EUの近隣諸国政策として、周辺国との協力・安全保障関係を中心に、検討を行った。これを踏まえ、2005-7年にかけ、次の3つの研究計画を掲げた。1)拡大EUの境界線への現地調査、2)拡大EUとアメリカの安全保障観の比較検討、3)ワイダー・ヨーロッパ(広域欧州圏)としてのEU境界線をめぐる経済文化的協力関係-パートナーシップ協力、バルセロナ・プロセス、黒海沿岸地域協力など。またその情報蒐集のため、各地で調査を行った。<研究の意義、重要性>本研究の意義・重要性は、1)何より日本に殆ど知られていなかったEUの東と南の境界線地域の情報を世に知らしめたこと、2)加えてそれがイラク戦争、人の移動、対ロシア関係、対中東関係など、国際政治をめぐる重要な問題や決定と密接にかかわっている点を明らかにしたことにある。3)またこの研究の過程で、欧州とアメリカとの国際秩序および安全保障認識の違いが明らかとなった。<研究成果>成果については、既にイタリア・パドウァ大学での共同COE研究、京都大学でのCOE研究が、英文の著書として刊行されている。また学会、外務省、参議院調査会での報告として、アメリカの世界国際関係学会(ISA)やベルリンでの世界中東欧学会(ICCEES)、トルコでの国際会議(WISC)、台湾や外務省主催の黒海沿岸地域協力の国際会議で報告した。加えて、種々の論文や著書を上梓した。その後研究が、基盤Aに移行し本研究は終了したが、終了後も『フロンティアのヨーロッパ』(国際書院)、『シティズンシップと境界線』(勁草書房)など境界線をめぐる研究成果の刊行は、現在に至るまで継続的に世に上梓し続けている。
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すべて 雑誌論文 (57件) (うち査読あり 25件) 学会発表 (79件) 図書 (28件) 備考 (3件)
International Herald Tribune
ページ: 16-17
シティズンシップと境界線 (出版予定)
世界政治叢書 ロシア・拡大EU (出版予定)
International Herald Tribune 16-17 January
学術の動向 5月号
歴史評論 713号
ページ: 33-44
朝日新聞 11月22日
歴史評論 716号
Historical Review no.716
Historical Review no.713
Trend of Academy
Trends of Academy
The Enlarged EU and the Democratization of Central and Eastern Europe(Minerva Publisher)
読売新聞 3月28日
ページ: 1-1
フロンティアのヨーロッパ
ページ: 75-110
Melting Borders
ページ: 331-352
50 years Rome Treaty and the EU-Asia Relations
ページ: 269-274
Japan AALA
Yomiuri Shimbun 28.3
Europe in Frontier(Ed.by Susumu Yamauchi)(Kokusai Publisher)
『フロンティアのヨーロソパ』
ページ: 75-109
『ヨーロッパの衝突と和解』
ページ: 135-166
Intercultural Dialogue and Citizenship
ページ: 601-620
海外事情
ページ: 27-51
ヨーロッパの衝突と和解
Foreign Affairs
Intercultural Dialogue and Citizenship(Ed.by Leonce Bekemans, Maria Karasinska-Fendler, Marco Mascia, Antonio Papisca, Constantine A.Stephanou, Peter G.Xuereb)(Marsilio, Venice)
Intercultural Dialogue and Citizenship, Translating Values into Actions, A Common Project f 1 or Europeans and Their Partners(Ed.by Leonce Mascia, Antonio Papisca, Constantine A. Stephanou, Peter G. Xuereb, Marsilio)
Melting Boundaries, Institutional Transfor mation in the Wider Europe
『海外事情』
Intercultural Dialogue and Citizenship (Marsilio,Venice)
衝突と和解のヨーロッパ-ユーロ・グローバリズムの挑戦(ミネルヴァ)
ヨーロッパの東方拡大
ページ: 1-28
ヨーロッパの軌跡とベクトル
ページ: 83-110
国際問題 555
ページ: 39-49
International Affairs no.555
Easter Enlargement of the European Union(Ed.by Kumiko Haba, Akio Komorida, and Soko Tanaka)(Iwanami Publisher)
Europe between Collision and Reconciliation ---Challenge of the Euro Globalism(Minerva Publisher)
The Track and Vector of Europe(Keio University Publisher)
国際問題 555号
ヨーロッパの軌跡とベクトル(慶応大学出版会)
ヨーロッパの東方拡大(岩波書店)
ページ: 2-16
国際関係の中の拡大EU
ページ: 225-249
21世紀の安全保障と日本
新しいヨーロッパ-拡大EUの諸相 142
歴史評論 665
Globalization, Regionalization and the History of International Relations
ページ: 91-100
Historical Review(Azekura) no.665
Globalization, Regionalization and the History of International Relations(Eds. By Joan Beaumont, Alfredo Canavero, Commission of History of International Relations(Edizioni Unicopli, Deakin University, Milano, Victoria, Austria)
ページ: 91-102
Russia and NATO ; New Areas for Partnership(St.Petersburg University Press)
ページ: 44-52
21世紀の安全保障と日米安保体制(ミネルヴァ書房)
ページ: 150-175
『国際政治』特集『新しいヨーロッパ、拡大EUの諸相』 142号
ページ: 1-17
Globalization, Regionalization and the History of International Relations(Edizioni Unicopli, Deakin University)
http://side.parallel.jp/hb/jp_index2.html
http://side.parallel.jp/hb/en_index.html
http://raweb.jm.aoyama.ac.jp/aguhp/KgApp?kyoinId=ymkogbybggo