研究課題/領域番号 |
17402019
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 海外学術 |
研究分野 |
経済学説・経済思想
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
古谷 豊 東北大学, 大学院経済学研究科, 助教授 (00374885)
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研究分担者 |
奥山 忠信 上武大学, 学長 (40185559)
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研究期間 (年度) |
2005 – 2006
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研究課題ステータス |
完了 (2006年度)
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配分額 *注記 |
9,500千円 (直接経費: 9,500千円)
2006年度: 3,400千円 (直接経費: 3,400千円)
2005年度: 6,100千円 (直接経費: 6,100千円)
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キーワード | 経済学史 / 経済思想史 / ジェームズ・ステュアート / 『経済学原理』 / 草稿 / 重商主義 / 貨幣・信用論 / ステュアート / 『経済の原理』 / 貨幣論 / 信用論 |
研究概要 |
【研究成果】 平成17年度、18年度の研究期間を通して、ジェームズ・ステュアートの貨幣・信用論に関わる未発表草稿 Sir James Steuart Denham. Notes on money and credit. (MS 2291 NO.4) Sir James Steuart Denham. Miscellaneous notes on coinage. (MS 2291 No.5) を解読して公刊した。 これはステュアートの主著『経済学原理』(1767)の下書き草稿(初稿)であり、国の内外を通じて初めて『経済学原理』の形成途上草稿を明らかにするものとなった。奥山忠信が『ジェームズ・ステュアートの貨幣論草稿』(社会評論社,2004年)として公表したLetter To my Lord Barringtonとともに、1763-64年段階におけるステュアートの貨幣・信用論の姿が示されたことになる。 それだけにとどまらず、この草稿の解読により『経済学原理』がじつは草稿段階から著作段階にかけて大きく組み替えられていたことが判明した。この解読と検討を通して、 1.『経済学原理』が全四編構成から全五編構成に組み替えられていたこと 2.『経済学原理』の信用論(とりわけその銀行論)が1764年段階以降1767年までの間に全面的に組み替えられ、それによりステュアート独自の発展的理論枠組みの貨幣的理論が成立したこと という極めてインパクトの大きい発見があった。これらについては『ジェームズ・ステュアート『経済学原理』草稿第三編貨幣と信用について』(奥山忠信・古谷豊編著、お茶の水書房、2006年)の編者序文ならびに近代思想研究会(東京、2006年12月)と経済学史研究会(大阪、2007年3月)の研究会で発表した。
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