研究課題/領域番号 |
17402040
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 海外学術 |
研究分野 |
教育学
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研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
樋口 聡 広島大学, 大学院・教育学研究科, 教授 (30173157)
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研究分担者 |
山内 規嗣 広島大学, 大学院・教育学研究科, 講師 (20302359)
土橋 寶 (土橋 寳) 広島大学, 大学院・教育学研究科, 教授 (00125618)
丸山 恭司 広島大学, 大学院・教育学研究科, 准教授 (30253040)
植田 康成 広島大学, 大学院・文学研究科, 教授 (60009735)
鈴木 由美子 広島大学, 大学院・教育学研究科, 准教授 (40206545)
青木 孝夫 広島大学, 総合科学部, 助教授 (40192455)
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研究期間 (年度) |
2005 – 2007
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研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
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配分額 *注記 |
10,570千円 (直接経費: 9,700千円、間接経費: 870千円)
2007年度: 3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2006年度: 2,900千円 (直接経費: 2,900千円)
2005年度: 3,900千円 (直接経費: 3,900千円)
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キーワード | 教職教養 / 教員養成 / 国際比較 |
研究概要 |
日本教育大学協会の「モデル・コア・カリキュラム」研究プロジェクトが提示した「教養教育の問題」を手がかりに、(1)豊かな感性と身心の健康、(2)自己理解、(3)現代的社会的問題、(4)知の習得のためのリテラシー、(5)外国語コミュニケーション能力や異文化理解、の5つの領域について、科学的知見に基づく反省的思考ができる教員の資質力量としての「教職教養」の可能性が、日本とオーストリアの国際比較から明らかになった。 感性の基盤の上に、健康と自己理解を潜在的な知とし、その上位に知の習得のためのリテラシーと外国語コミュニケーション能力が位置し、それらによって現代的社会的問題への関心と思考態度が形成される。それが本研究で示された教職教養のモデルである。このモデルから、教職に関する知識・技能を扱う科目群の内容を新たに構成しなおす手がかりも得られる。また、このモデルは、近い将来教員となるべき学生たちが身に付けるべき、広い意味での「知」を示すものであるが、同時に、教員が向き合う子どもたちに身に付けてほしいと考えることができる力でもある。 本研究では、オーストリアと日本の学校教育と教員養成システムが比較の対象となった。互いの教育の現場を訪問することで、二つのシステムの違い、ならびに共通性や普遍性が明らかになった。日本の教育制度については、グローバル時代に適応した新しい形の、実質的な複線型のシステムの開発と導入の必要性が示唆された。また、本研究で示された「感性」に力点が置かれた教職教養のモデルは、ヨーロッパの学問的伝統を考えたとき、まずは日本において有効性が期待できるものであることも分かった。
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