研究課題/領域番号 |
17402043
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 海外学術 |
研究分野 |
教育社会学
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
服部 美奈 名古屋大学, 大学院・教育発達科学研究科, 准教授 (30298442)
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研究分担者 |
西野 節男 名古屋大学, 大学院・教育発達科学研究科, 教授 (10172678)
大塚 豊 広島大学, 大学院・教育学研究科, 教授 (00116550)
堀江 未来 名古屋大学, 留学生センター, 准教授 (70377761)
カンピラパーブ スネート 名古屋大学, 大学院・国際開発研究科, 講師 (90362219)
馬越 徹 桜美林大学, 大学院・国際学研究科, 教授 (60000030)
北村 友人 名古屋大学, 大学院国際開発研究科, 助教授 (30362221)
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研究期間 (年度) |
2005 – 2007
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研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
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配分額 *注記 |
9,690千円 (直接経費: 9,000千円、間接経費: 690千円)
2007年度: 2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
2006年度: 3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
2005年度: 3,200千円 (直接経費: 3,200千円)
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キーワード | 外国人学校 / 国際学校 / マイノリティ / 東南アジア / 東アジア / インターナショナルスクール |
研究概要 |
概要:東南アジア地域(カンボジア、マレーシア、タイ、インドネシア)、東アジア(韓国、中国、日本)、モロッコを調査対象とし、1)各国が外国人学校・国際学校をいかに位置づけ、今後、より多文化化する社会のなかで如何なる戦略を取ろうとしているのか、2)逆に、外国人学校・国際学校は現地における外国人受容の法的側面や文化的土壌に応じて自らの重層的なアイデンティティをいかに選択的・戦略的に表出させるかを明らかにした。 研究成果:26章からなる最終報告書を通して、近年、外国人学校・国際学校は国民教育制度の枠組みでは満たされない人々の需要が敏感に反映される場となっていることが明らかとなった。特に、1)従来、外国籍子女を対象としてきた外国人学校・国際学校に、当該国の国籍をもつ子女が入学する傾向が強まっている、2)一方、居住国の国籍と取得し「国民」になったオールドカマーたちの民族・宗教的アイデンティティが、海外からの教育資本により活性化している、などの新たな現象がみられた。 意義・重要性:本研究は、従来の外国人学校・国際学校研究に、歴史的な視点と、「国民」教育制度の内部に潜在し続ける「異質性」への視点、さらにグローバリゼーションによる「異質性の覚醒」への視点を加え、新たな知見を提示した。外国人学校・国際学校が当該国の国民教育制度に影響を及ぼす新たな事態を歴史的・同時代的に捉え、「国民」「市民」「住民」の概念が混交する現代的状況を具体的な事例を通して明らかにした点に意義・重要性がある。特に、経済のグローバル化によって重要性を増している華語を提供する華人系学校の現代的動態、グローバルビジネスとしての国際学校の展開、ムスリム教育ネットワークの越境的・超国家的特徴は本研究の新たな知見である。
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