配分額 *注記 |
9,040千円 (直接経費: 8,800千円、間接経費: 240千円)
2007年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2006年度: 3,100千円 (直接経費: 3,100千円)
2005年度: 4,900千円 (直接経費: 4,900千円)
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研究概要 |
台湾集集およびイランバム地震における詳細調査と詳細分析の結果,得られた知見を以下にまとめる.(1)台湾集集地震で,特に桁同士の衝突により被災したと考えられる長庚大橋を対象に,現地測量調査や詳細図面を用いて被害分析を行った.現地調査結果を反映した橋台部のモデル化と,桁衝突を考慮した非線形動的解析の結果,実際の被害と同様に,上部工慣性力によって,支承が破壊後,桁同士が玉突き衝突を起こし,桁が橋台パラペットを押し抜き,橋台背面土に1m程度めり込む現象をシミュレーションにより再現できた.(2)台湾集集地震で被災したPC斜張橋を対象に詳細な被害分析と耐震性能評価を実施した.まず,非線形動的解析による分析の結果,RC主塔基部の損傷原因は,主塔部に高次モードの変形状態が表れることによることを明らかにした.ついで,パラメータ分析により,PC斜張橋のような長周期構造物に対しては,長周期成分の卓越する地震波の影響で応答が極めて大きくなる可能性があることを示唆した.(3)2003年12月に発生したイラン・バム地震で被害を受けた公共構造物の被害調査と,特に橋梁に着目した被害分析を行った.対象橋梁の非線形時刻歴応答解析による被害分析の結果,地震時慣性力により支承部が最大摩擦力に達した後,RC桁同士が接触を起こしながらRC橋脚上を移動し,桁間の隙間や残留変位を生じた現象を再現できた.
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