研究分担者 |
安川 宏紀 広島大学, 大学院・工学研究科, 教授 (40363022)
平田 法隆 広島大学, 大学院・工学研究科, 助手 (80181163)
肥後 靖 広島大学, 大学院・国際協力研究科, 教授 (20156582)
芳村 康男 (吉村 康男) 北海道大学, 大学院・水産科学研究科, 教授 (50322847)
長谷川 和彦 大阪大学, 大学院・工学研究科, 教授 (60106804)
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研究概要 |
本研究では,現地事情に適合した河川輸送システムの開発戦略を確立することを目的に以下のことを実施した。 1.タイから中国とベトナみからカンボジアのメコン河とインドネシアのマハカム河の3箇所について実態調査を行った。 2.マルチ・バージタイプのプッシャー・バージシステムを使った輸送システムの操縦安全性について,理論と実験の両面から研究を行った。 3.メコン河流域における複合輸送システムを適用した際の経済性についてネットワーク解析を行った。 以上の調査・研究の結果を踏まえ,以下が要約される。 (ア)河川輸送には水深等の把握を含め,輸送環境の公的管理が必要で,今回はKGPSと言う新技術を用いた河川情報の取得の可能性と有効性を確かめた。また,河川航行の支援だけでなく,GPSや水深データベース等の新しい技術を用いた支援法の確立が急務である。 (イ)河川輸送は場所による性状の変化も大きいから,バージを曳航するよりプッシャー方式のマルチバージの採用が推奨される。 (ウ)複合輸送システムのコストモデルを開発し,河川輸送の経済性の見通しをネットワーク解析を用いて評価した。 (エ)河川輸送は更に拡大すると期待されるが,橋梁建設が検討されており,最大船型を考慮した橋桁高さの算定を至急行う必要がある。
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