研究分担者 |
安達 毅 東京大学, 生産技術研究所, 准教授 (40262050)
金子 勝比古 北海道大学, 大学院・工学研究科, 教授 (20128268)
皿田 滋 産業技術総合研究所, 知能システム研究部門, 主任研究員 (00357170)
柴山 敦 秋田大学, 工学資源学部, 准教授 (30323132)
高橋 弘 東北大学, 大学院・環境科学研究科, 教授 (90188045)
板倉 賢一 室蘭工業大学, 工学部, 教授 (20168298)
小林 幹男 独立行政法人産業技術研究所, 環境管理技術部門, 統括研究員 (80357011)
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配分額 *注記 |
13,840千円 (直接経費: 13,300千円、間接経費: 540千円)
2007年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
2006年度: 6,500千円 (直接経費: 6,500千円)
2005年度: 5,000千円 (直接経費: 5,000千円)
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研究概要 |
平成17年度〜19年度の間,「モンゴル・中央アジアにおけるコンパクトマイニングシステムの適用可能性」について,鉱山技術者の外部支援を得ながら,学識経験者から構成される研究グループを組織し,上記テーマについて,調査研究を実施した。 モンゴル・中央アジアではソビエト連邦の崩壊後,民営化政策や外資導入促進策がとられ,大規模鉱山の開発が注目される一方で,中小規模,特に小規模鉱床の開発が取り残されている。社会基盤が未整備で資本蓄積が不足しているこれらの国では,小規模であっても鉱山開発は地域経済・開発途上国の経済にとっては,そのインパクトは大きく,小規模鉱体の開発が大規模鉱床開発の手がかりとなりうる可能性を持っている。 「コンパクトマイニングシステム」は,従来の考え方あるいは資源開発の分野では常識とも言えるスケールメリット(低品位であっても鉱床の規模が大きければ大規模操業によって採算性が保証される)に対する異議申し立てと言える。社会資本・社会基盤が未整備である開発途上国では,大規模な資源開発に必要な投資額はさらに巨大化し,開発リスクが膨らみ,開発を困難にさせる。 わが国に蓄積された中小規模鉱床開発の知識とノウハウを活用・掘り起こし,機械化・自動化・情報化技術を取り入れ,高品位部分の優先開発・探鉱開発の一体化・小規模一貫生産システム・環境保全を柱とした「コンパクトマイニングシステム」の適用可能性を提案した。 ・細脈採掘技術(Narrow Vein Mining) ・ペースト充填技術(Paste Backfilling Technology) ・ハイウォールマイニングシステム(Highwall Mining System) ・可搬型選鉱システム(Mobile Mineral Processing System) ・リアルオプション分析による鉱山プロジェクト評価(Mine Project Evaluation by Real Option Analysis)について,モンゴル・中央アジアへの適用可能性を前提として,検討作業を実施した。
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