研究課題/領域番号 |
17405002
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 海外学術 |
研究分野 |
自然災害科学
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
丸谷 知己 北海道大学, 大学院・農学研究院, 教授 (40112320)
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研究分担者 |
山田 孝 北海道大学, 大学院・農学研究院, 准教授 (20333635)
菊池 俊一 北海道大学, 大学院・農学研究院, 助教 (10250490)
黒木 幹男 北海道大学, 大学院・工学研究科, 准教授 (50002001)
木村 正信 岐阜大学, 応用生物科学部, 准教授 (30108063)
眞板 秀二 (真板 秀二) 筑波大学, 大学院生命環境科学研究科, 准教授 (50015864)
柿澤 宏昭 北海道大学, 大学院・農学研究院, 教授 (90169384)
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研究期間 (年度) |
2005 – 2007
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研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
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配分額 *注記 |
14,680千円 (直接経費: 13,300千円、間接経費: 1,380千円)
2007年度: 5,980千円 (直接経費: 4,600千円、間接経費: 1,380千円)
2006年度: 4,100千円 (直接経費: 4,100千円)
2005年度: 4,600千円 (直接経費: 4,600千円)
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キーワード | 火山泥流 / 火口湖決壊 / 被害予測手法 / 自然環境資源 / 被害修復 / 火山災害対策 / 流下プロセス / ルアペフ火山 / ルアペプ火山 / 大規模撹乱 / 画像撮影 / 水位変動 / 決壊シミュレーション / 警戒警報システム |
研究概要 |
研究計画に予定したとおりに、2007年3月18日11時にニュージーランド北島に位置するルアペフ火山の火口湖が決壊し、130万トンの湖水が一気に火山泥流(ラハール:Lahar)となってタスマニア海まで流下した。本研究の開始当時からの約2年間に及ぶ観測体制の整備と観測機材の準備とにより、世界で初めてラハールの動態が完全に捉えられた。本研究では、ラハール自体の流下プロセスの撮影に成功しただけでなく、流速、流量、濃度、振動などを観測し、発生前後の地形変動を把握し、さらに発生直後の生態系破壊の実態を調査することができた。また、ラハールに対して、地域がいかに監視・防災体制を敷いたか、住民はどのように受け止めたかという社会的な側面でも多くの知見が得られた。特に、ラハールの被害予測手法の確立、自然環境資源の被害修復戦略の解明(社会基盤の復旧、生物資源の修復、観光資源の再利用、先住民族の災害対応)について観測データ・現地調査データを元に解明し、わが国での火山災害への提言を行った。地形および水文学、水理学、生態学、社会学の4つの研究グループを設けて検討し、それぞれの手法に基づいて研究を進めるとともに、お互いの成果を総合して、火山災害対策や環境資源の保全に向けて共同作業を行った。そのため、研究会議を2回(札幌と現地)と国際ワークショップを札幌で開催した。この研究成果により、世界有数の火山国である日本においても、世界遺産などを含む火山山麓の自然環境資源の保全と活用に大きな貢献がもたらされるであろう。
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