研究課題/領域番号 |
17406004
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 海外学術 |
研究分野 |
環境系薬学
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研究機関 | 富山大学 |
研究代表者 |
小松 かつ子 富山大学, 和漢医薬学総合研究所, 教授 (50225570)
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研究分担者 |
服部 征雄 富山大学, 和漢医薬学総合研究所, 教授 (40126545)
田中 謙 富山大学, 和漢医薬学総合研究所, 准教授 (60418689)
東田 千尋 富山大学, 和漢医薬学総合研究所, 助教 (10272931)
中村 憲夫 富山大学, 和漢医薬学総合研究所, 助手 (90377268)
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研究期間 (年度) |
2005 – 2007
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研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
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配分額 *注記 |
7,400千円 (直接経費: 6,800千円、間接経費: 600千円)
2007年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
2006年度: 2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
2005年度: 2,700千円 (直接経費: 2,700千円)
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キーワード | 薬用植物学 / 漢薬 / 分子系統学 / 品質評価 / 認知症 / C型肝炎ウイルス / 国際研究者交流 / 中国:モンゴル:タイ / 薬用植物 / 抗炎症作用 / 痴呆 / 中国:モンゴル:タ |
研究概要 |
1.遺伝的・成分化学的多様性 (1)Rheum palmatum、R. tanguticum、R. officinaleにそれぞれ22、4、3遺伝子型(matK遺伝子)を見出し、それらの地域特異性を示唆した。28成分の含量から、R. palmatumのI系統が大黄として優良であった。 (2)Panax属の遺伝子多型に基づき人参類生薬基源解析用DNAマイクロアレイを開発した。トリテルペンサポニンを網羅的に分析し、種間差を明確にした。 (3)Eleutherococcus senticosusのtrnK遺伝子には15遺伝子型があった。共通塩基配列に基づきPCR-RFLP法を応用した同定法を開発した。Eleutherosides B、Eを各々0.05%以上含有する同種の産地を特定した。 (4)AstragalosidesとIsoflavonoidsの含量に基づき、良質な野生黄耆に匹敵するものを内蒙古産栽培黄耆に見出した。網羅的成分分析と多変量解析から、モンゴル産Astragalus属の根は中国産黄耆から区別された。 (5)モンゴル産Ephedra属8種には18S rRNA-trnK遺伝子に14遺伝子型があり、南西部で雑種形成が示唆された。6種はephedrine alkaloidsを1.5%以上含有した。 (6)莪朮の精油組成には7タイプがあり、Curcuma phaeocaulis由来品と日本産C.zedoaria由来品は同一タイプに属し、C. kwangsiensis(gl)由来品と遺伝子多型(trnK遺伝子)を示した莪朮には3タイプがあった。タイ産同属植物の根茎の精油組成には9タイプがあり、遺伝子型と関連した。 2.薬理作用と活性成分 (1)刺五加エキスはAβ(25-35)誘発神経障害モデルで有意な軸索・樹状突起伸展及びシナプス再形成作用を示し、eleutheroside Bが活性成分の一つであった。 (2)Curcuma phaeocaulis由来莪朮の計量化学的活性解析によりCOX-2阻害活性成分としてfuranodienoneとcurcumenolを同定した。 (3)Tripterygium hypoglaucumの根皮からC型肝炎ウイルスポリメラーゼ阻害活性成分としてdemethylzeylasteralを同定した。
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