研究課題/領域番号 |
17406023
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 海外学術 |
研究分野 |
法医学
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研究機関 | 慶應義塾大学 |
研究代表者 |
藤田 眞幸 慶應義塾大学, 医学部, 教授 (00211524)
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研究分担者 |
武市 早苗 東海大学, 医学部, 教授 (20035497)
大澤 資樹 東海大学, 医学部, 教授 (90213686)
高尾 昌樹 慶應義塾大学, 医学部, 講師 (50245487)
佐藤 文子 東海大学, 医学部, 講師 (70328128)
呂 彩子 慶應義塾大学, 医学部, 助手 (50296555)
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研究期間 (年度) |
2005 – 2006
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研究課題ステータス |
完了 (2006年度)
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配分額 *注記 |
12,900千円 (直接経費: 12,900千円)
2006年度: 6,200千円 (直接経費: 6,200千円)
2005年度: 6,700千円 (直接経費: 6,700千円)
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キーワード | ポックリ病 / レムナントリポ蛋白 / 突然死 / 冠動脈攣縮 / 動脈硬化 / 不整脈 / Brugada症候群 / 脂質代謝 |
研究概要 |
武市、藤田により若年男性の突然死という特徴を持つ心臓性突然死に対して、従来から言われてきた「ポックリ病」という名称を改めて、冠動脈攣縮に起因する"ポックリ病症候群"(Pokkuri Death Syndrome)という新しい症候群として位置づけることが提唱された(医学の歩み2006)。続いて、"ポックリ病症候群"の原因あるいは危険因子として約2/3の症例で認められる高レムナント・リポ蛋白血症の詳細な生化学的解析が進められた。 米国CVPath(International Registry of Pathology)のVirmani博士との共同研究のでは、動脈硬化の進んだ心臓突然死例と、動脈硬化を伴わない心臓突然死(ポックリ病死)についての日米比較を企画したが、Virmani博士の心臓性突然死76例に強い死後変化がみられ、検討はできなかった。 次に、Tufts大学Schaefer教授との共同研究で、動脈硬化の進んだ米国人の心臓突然死例の検討を行なった。VA-HIT Study 2,531例の男性症例のうち、Cardiovascular endpoints(fatal and non-fatal MI, other coronary heart disease death and stroke)が認められた105例に、優位な高レムナント血症が認められ、米国においても高レムナント血症が心血管イベントの発症の強い危険因子であることが確認された。 また、"ポックリ病症候群"と思われる症例の約1/3に高レムナント血症を伴わない症例が認められたが、Montreal大学のBrugada博士との共同研究が進展し、Brugada症候群に関係している、心臓Naイオンチャンネルの構成蛋白の一つであるSCN5A遺伝子の解析を行ったところ、遺伝子変異を有する症例を見出し、今後、精密な遺伝子解析・機能解析を予定している。
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