研究課題/領域番号 |
17406032
|
研究種目 |
基盤研究(B)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 海外学術 |
研究分野 |
地域・老年看護学
|
研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
牧本 清子 大阪大学, 医学系研究科, 教授 (80262559)
|
研究分担者 |
鈴木 みずえ 三重県立大学, 看護学部, 教授 (40283361)
泉 キヨ子 金沢大学, 医学部, 教授 (20115207)
芦田 信之 甲子園大学, 現代経営学部, 教授 (50184164)
山川 みやえ 大阪大学, 医学系研究科, 助教 (80403012)
許田 志津子 大阪大学, 医学系研究科, 助手 (30362693)
|
研究期間 (年度) |
2005 – 2007
|
研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
|
配分額 *注記 |
9,740千円 (直接経費: 8,900千円、間接経費: 840千円)
2007年度: 3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
2006年度: 2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
2005年度: 3,600千円 (直接経費: 3,600千円)
|
キーワード | 高齢者 / 行動パターン / 認知症 / ケアの質 / ICタグ / モニタリング / 認知機能 / 俳徊 / モニター / 安全 / 徘徊 |
研究概要 |
本研究では、第1段階として、韓国の認知症専門病棟で2週間、13名をモニタリングした。そこで認知症患者の活動性についての客観的指標を開発した。 その後、モニタリングシステムのデータ受信処理時の情報量の拡大が可能になった。このため、第2段階として、新システムでのモニタリングの検証を目的に、日本国内の認知症治療専門病棟において4ケ月間36名の患者をモニタリングした。臨床データ、心理行動学的徴候に関する評価など収集したデータをもとに、第1段階で開発した指標により、先行研究では解明できなかった認知症高齢者の病型別の歩行パターンや徘徊の関連因子について検討した。その他、認知症高齢者の歩行距離と体重の変化について検証した。その結果、1日の歩行距離が2km以上のものは体重減少のリスクであることが明らかになった。また、便秘と運動量の関連など、今後の臨床応用へとつながる研究成果を出すことが出来た。さらに、前頭側頭型認知症患者の症状に注目し、疾患の特徴に合わせた介入研究で、日中、ドアを閉めておくことによる環境調整の効果を検証することができた。これらの成果は国際的な学術雑誌に掲載が決定しており、今後の認知症領域の研究の発展に大きく貢献したといえる。 第3段階では、第2段階で得られた結果の検証と国際比較を目的として再び韓国で1ケ月11名をモニタリングした。本研究では、分析時間の関係で1ケ月のデータを結果とせざるを得なかった。しかしながら、歩行距離を中心とした認知症患者の活動性の関連因子では、認知症発症年齢が歩行距離と関連があるなど日本と同様の結果も見られた。これは国際的に共通したことであることが考えられる。
|