配分額 *注記 |
3,870千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 270千円)
2007年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2006年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
2005年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
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研究概要 |
本研究では,開発の上流工程において精度の高い機能規模計測手法の確立を目指した.先ず,開発初期に作成されるユースケースモデルに基づいて機能規模(ユースケースポイント)を計測し,その値に基づいて工数見積りを行うユースケースポイント法の自動化について研究を行った.本研究では,同一のこのような計測者による誤差をなくすことを目的として,ユースケースモデルに幾つかの制限を設けた上で,ユースケースポイント計測で行われるアクタとユースケースの自動分類手法を提案し,その手法に基づくユースケースポイント計測システムを開発した.更に,計測システムをある企業で行われた5つのソフトウェアプロジェクトで作成されたユースケースモデルへ適用した.その結果,従来専門家が手作業で計測していた機能規模とほぼ同じ値を自動的に計測することが確認された.次に,ソースコードからの機能規模(ファンクションポイント)計測の自動化に関する研究を行った.本研究では,ソースコードの実行履歴に基づく動的解析結果を用いた機能規模計測と静的解析結果を用いた機能規模計測の2つのアプローチを行った.動的解析結果に基づく手法に関しては,機能規模計測の一部であるトランザクションファンクションの抽出を精度良く行うことができた.また,静的解析結果に基づく手法に関しては,計測対象を典型的なWebアプリケーションプログラムに限定することで,機能規模を精度高く計測することが確認できた.
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