研究課題/領域番号 |
17500030
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
計算機システム・ネットワーク
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
加藤 寧 東北大学, 大学院・情報科学研究科, 教授 (00236168)
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研究期間 (年度) |
2005 – 2007
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研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
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配分額 *注記 |
3,610千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 510千円)
2007年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2006年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
2005年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
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キーワード | LEO衛星ネットワーク / モビリティ管理技術 / ネットワークプロトコル / セキュリティ技術 / トラヒック制御技術 / 負荷分散 / 低軌道衛星 / インターネット / シームレス接続 / モビリティ / 公平性 |
研究概要 |
近年、世界中のどこからでも通信可能な地球規模のユビキタスネットワーク実現への期待が高まっている。このユビキタスネットワークにおいて、低伝播遅延性を有する低軌道(LEO : Low Earth Orbit)衛星は大きな役割を果たすと考えられている。本研究では、現在広く普及しているインターネットと高い親和性を有する次世代LEO衛星ネットワークシステムの基盤技術に関する研究を行い、先進基盤技術を確立することを目的とした。そこで、当初の研究計画に基づき、下記の通りに4つの基盤技術について研究を行った。 1.LEO衛星は地上端末と直接通信を行うが、高速で移動するためハンドオーバーが多発し、管理トラヒックが多く発生することにより、通信帯域を消費する。そこで、地理情報と衛星の軌道情報を用いた低コストなモビリティ管理技術を提案した。 2.現在、インターネットで用いられているTCP/IPを衛星ネットワークに適用した場合、伝播遅延等の問題により効率や公平性は低いものとなるため、衛星のホップ数から通信にかかる時間を予測し、適切な送信量を求める、高効率、高公平性なプロトコルを提案した。 3.LEO衛星ネットワークにおけるセキュリティ技術を考案するために、まず、アドホックネットワークにおけるルーティング攻撃の影響を軽減させる技術を提案した。今後、これを衛星ネットワーク用に拡張する必要がある。 4.LEO衛星ネットワークにおいて、一部の衛星へ負荷が集中しないように、衛星同士が負荷情報を交換し、負荷を分散するトラヒック制御技術を提案した。 以上の提案手法はいずれも次世代先端LEOネットワークシステムの礎となるものであり、次世代のシームレスなネットワーク環境実現に大きく寄与すると考えられる。よって、本研究の目的は達成できたと言える。
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