研究課題/領域番号 |
17500079
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
メディア情報学・データベース
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研究機関 | 東京工科大学 |
研究代表者 |
大野 澄雄 東京工科大学, コンピュータサイエンス学部, 助教授 (80256677)
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研究分担者 |
亀田 弘之 東京工科大学, コンピュータサイエンス学部, 助教授 (00194994)
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研究期間 (年度) |
2005 – 2006
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研究課題ステータス |
完了 (2006年度)
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配分額 *注記 |
3,100千円 (直接経費: 3,100千円)
2006年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
2005年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
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キーワード | 音声 / 感情 / 音声言語モデル / 韻律 / 心のモデル / 音声情報処理 / 感情表現 / 基本周波数パターン |
研究概要 |
本基盤研究では、対話における利用者及びシステムの感情を取り扱うことを目的として、(1)システムによる感情の音声表現に関すること、(2)対話管理における感情のモデル化に関すること、の2点に対象を絞り込んで、以下のような成果を得た。 (1)システムによる感情の音声表現 感情の種類として「喜び」「悲しみ」「怒り」「怖れ」の4つを取り上げ、それぞれの感情に関してその程度を3段階で表現した音声の韻律的特徴を収集・分析することにより、感情の種類だけでなく、程度を制御しうる音声合成手法について検討した。程度に対する制御パラメータの変化を線形モデルにより定式化し、合成音声による評価実験を行い、妥当性の確認を行った。その結果、感情の程度を表現するための韻律制御の効果は、感情の種類によって異なり、「喜び」「悲しみ」「怖れ」については高さの特徴によってよく表現できることなどが確認できた。 (2)対話管理における感情のモデル化 人間一機械問の対話に感情表現の処理を取り入れる際に、相手の感情を推定して自らの状況を定めそれを表現することにより、高度なコミュニケーション機能が実現する。そのために、心の工学的なモデルを提案した。心のモデルにおける知識表現を「自己の内的環境」と「他者における自己の内的環境」 「他者における自己の外的環境」の観点から定義し、感情は内的環境の一つのパラメータと位置づけた。 また、心のモデルにおける他者認識のための処理手法として、合成による推測手法を考案した。
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