配分額 *注記 |
3,770千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 270千円)
2007年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2006年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
2005年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
|
研究概要 |
本研究の成果を主要なものに限って以下のようにまとめる. 1.東洋の合理思想・論理を反映した議論の論理の研究 4値テトラレンマに基づく議論の論理の対話的証明論と意味論を形式化した.それを用いた東洋的議論例を示し,この議論の論理の有効性を実証した.さらにJainaの7値論理やアラビア論理についても調べ,多文化間で合意可能な議論方式を与えた.これは多元的議論の方法論として意義ある結果である. 2.対話の論理の形式化:議論から対話へ 議論の論理の形式化をもとに,これを多値の対話モデルへと展開し,対話の証明論とその不動点意味論を与え,対話モデルも数学的意味論を持つことができることを示した.さらに,記号議論の弱点をニューラルネットによって補う研究を進め,記号議論とニューラルネット議論のハイブリッド方式による議論の方法を与えた.この結果は予想外の結果として,国際会議で高く評価された. 3.議論するエージェントシステムの試作 議論するエージェントシステムの利用をサポートするために,より豊かな統合議論環境(IAE)を構築し,かなり複雑な議論にも対応可能なことを確認した.さらに,議論結果から議論・対話シナリオを作成し,それを動画表示する方法も与えた.この他に議論で必要とされる知識ベースの準備を容易にするために,自然言語議論を我々の多値議論モデルの形式的議論へ変換する方法と,さらにその逆変換を行う研究を行ない,双方向変換の重要な部分が自動化できることを示した.
|