研究課題/領域番号 |
17500113
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
知覚情報処理・知能ロボティクス
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
原 健二 九州大学, 大学院・芸術工学研究院, 准教授 (50380712)
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研究分担者 |
浦濱 喜一 (浦浜 喜一) 九州大学, 大学院・芸術工学研究院, 教授 (10150492)
井上 光平 九州大学, 大学院・芸術工学研究院, 助教 (70325570)
池内 克史 東京大学, 大学院・情報学環, 教授 (30282601)
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研究期間 (年度) |
2005 – 2007
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研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
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配分額 *注記 |
3,280千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 180千円)
2007年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2006年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
2005年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
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キーワード | 混合画像分離 / 重相関解析 / 照度差ステレオ法 / アルベド / ブラインド信号源分離 / 巡回置換 / バーチャル美術館 / 映り込み / 三次元形状復元 / 反射分離 / 透過物体 / 学習データ / 最適化 / 連続変形法 |
研究概要 |
窓を通して見るとき、窓ガラスの後ろの物体がもう一方の物体の反射により妨げられて見えにくいことがよくある。また、バーチャル美術館の実現のために必要な技術の一つとして、ガラスケースの中にある作品をガラスケースから取り出すことなく計測することが挙げられる。これらの問題に対し、我々は、二重画像分離手法、多重画像分離手法、照度差ステレオ手法を新たに開発した。最初の二重画像分離手法では、混合係数を未知として任意枚数の画像の線形混合の集合から元の画像を分離する。本手法では、まず、一枚の画像と複数枚の画像の集合との間の重相関を導入する。次に、この重相関に基づき、各混合画像を更新するための連立一次方程式を導く。そして、この方程式を解く操作と混合画像の循環的な置換からなる反復計算により、元の画像を復元する。次の多重画像分離手法では、透過物体のシーンの一枚の画像から反射を分離する。本手法では、入力画像のエッジを帰属するレイヤ画像で分類し、反射分離問題をこの分類に基づく最適化問題として定式化したうえで、ピラミッド構造と確定的アニーリングを用いて最適化問題を解くことにより、各レイヤ画像を推定する。この結果、一枚の画像のみから低次レベルの処理で反射を分離することが可能となる。最後の照度差ステレオ手法では、ガラスケースの中にある作品の形状と反射率を推定する。一般に、作品に向けて光を照射するとガラスケースで反射してしまい、古典的な照度差ステレオ法をそのままでは適用することができない。本手法では、ガラスケースに光が映り込んでいる状況下で、鏡面反射も発生するような物体の形状と反射率を推定するfive-light照度差ステレオ法を採用している。
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