研究課題/領域番号 |
17500154
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
感性情報学・ソフトコンピューティング
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研究機関 | 愛知工業大学 |
研究代表者 |
石井 直宏 愛知工業大学, 経営情報科学部, 教授 (50004619)
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研究分担者 |
鈴木 晋 愛知工業大学, 経営情報科学部, 教授 (80206490)
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研究期間 (年度) |
2005 – 2006
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研究課題ステータス |
完了 (2006年度)
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配分額 *注記 |
3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
2006年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
2005年度: 2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
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キーワード | 非対称構造 / 非対称、非線形回路 / ウィーナ非線形解析 / 偶数次と奇数次の非対称性 / V1野とMT野 / 飽和特性 / 線形回路と非線形回路 / 2乗特性 / 非線形回路の最適化 / 非対称、非線形神経回路 / 偶数次と奇数次の非線形性 |
研究概要 |
本研究では、ニューラルネットの非対称構造および対称構造の機能を、今まで、われわれが進めてきた、catfishなどの網膜神経回路に見られる非対称構造の機能解析の結果を、大脳皮質の視覚領の部位のV1野及びMT野に適用して、これらの大脳皮質の回路構造の特徴を計算論的に明らかにずることである。この網膜部位の非対称構造とは、Bipolar cell-Amacrine N-type cellの線形系経路及びBipolar cell-Amacrine C-type cell-Amacrine N-typecellの非線形系経路がAmacrine cellでも一緒になり、非対称構造を形成する。、Catの網膜の非線形特性として、米国のCornell大学りJ.Victor教授らは3次の非線形性は少なく、4次の非線形性もいくらか、みられることを実験的に示している。われわれは、これらの知見を基に、線形性経路、非線形性経路からなる非対称構造のネットワークについて、刺激の左右の動きに対して、どのような回路としての反応性を示すかについて、計算論的に明らかにしてきた。この結果、非線形回路構造でも、奇数次の非線形性と偶数次の非線形性を持つ非対称構造が、左右の刺激の動きに対して、きわめて、敏感であることを計算詮的に明らかにしてきた。視覚機能を司るV1野及びMT野の研究は米国のNew York大学のSimoncelliとHeegerにより、その構造が明らかにされ、並列、対称構造である那非線形性としてHalf-wave Rectificationを有することを示している。本研究では、この非対称、並列構造のネットワークは刺激の変化に対して、きわめて、敏感であることを計算論的に明らかにした。ここでは、非線形性と並列性が重畳作用となり、ネットワークのアンサンブル処理が加わり。冗長性をもって、適確に情報を捉える頑健なシステムとなることを明らかにした。以上の知見をまとめ、V1とMTの、2層構造の情報を捉えだすアンサンブルネットワークとなることを計算論的に示した。このアンサンブル処理の考え方をテキストマイニングの処理に適用して、有効な結果を示した。
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