研究課題/領域番号 |
17500156
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
感性情報学・ソフトコンピューティング
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研究機関 | 高知工科大学 |
研究代表者 |
王 碩玉 高知工科大学, 工学部, 教授 (90250951)
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研究分担者 |
水本 雅晴 大阪電気通信大学, 総合情報学部, 教授 (40029541)
土谷 武士 北海道工業大学, 工学部, 教授 (90001172)
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研究期間 (年度) |
2005 – 2007
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研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
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配分額 *注記 |
3,010千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 210千円)
2007年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2006年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
2005年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
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キーワード | 距離型ファジィ推論法 / 距離 / 推論 / 集合 / ファジィ集合 / 知識 / 知識半径 / 離散値ファジィ集合 |
研究概要 |
本研究プロジェクトでは、人間らしい推論の実現を目指す、距離型ファジィ推論法の理論体系を構築しており、昨年の成果に加えて本年度では下記の諸項を完成した。 1.人間は、1段多重ルールだけではなく、多段多重ルールを用いて、より高度な推論も行っている。昨年度の基本推論アルゴリズムを、さらに多段多重ルールに拡張した。基本的な考え方としては、ルールにおけるファジィ変数間の距離値を抵抗値と看做して、電気回路網理論に基づいて、離散値ファジィ変数を持つ多重多段ルールにも推論アルゴリズムを開発することが可能となった。 2.脳内の知識表現においては、視覚的図形情報が形象的で且つ情報量が多いので、記号情報だけではなく図形情報も非常に重要である。従って、図形による知識表現は推論によく使われている。より人間らしい推論を実現するために、図形をファジィ集合の拡張として、特徴空間と概念ベクトルの表現手法を導入することにより、距離型図形推論法を開発することができた。 3.知識の表現、知識の獲得、学習、推論を一括で議論することが望ましい。申請者らの先行研究では、距離概念と、分離規則を満たす推論法を利用することにより、試みとしてこれらの知的行動を統一するアルゴリズムを提案し、シミュレーションのレベルで有効性を示した。 以上の成果を集約したフリーウェア「Human Reasoning Engine」を開発し、日本知能情報ファジィ学会のホームページより配布する予定である。
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