研究課題/領域番号 |
17500165
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
情報図書館学・人文社会情報学
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研究機関 | 豊橋創造大学 |
研究代表者 |
舟久保 登 豊橋創造大学, 情報ビジネス学部, 教授 (70190121)
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研究分担者 |
三好 哲也 豊橋創造大学, 情報ビジネス学部, 教授 (10254434)
島田 大助 豊橋創造大学, 情報ビジネス学部, 准教授 (50351177)
三輪 多恵子 豊橋創造大学, 情報ビジネス学部, 准教授 (60351178)
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研究期間 (年度) |
2005 – 2007
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研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
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配分額 *注記 |
3,450千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 150千円)
2007年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2006年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
2005年度: 2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
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キーワード | 江戸版本 / 文字認識 / 運筆 |
研究概要 |
本研究では、近世に刊行された江戸版本である黄表紙(草双紙)に表出するつづき文字を対象に、文字認識システム開発のための基礎的研究を行った。主として、文字認識システム検討のための基礎文字データの整理保管、字母である漢字と仮名文字との表出頻度に関する統計分析、文字パターンに基づく文字認識手法の精度に関する検証、つづき文字を信号として処理する文字認識手法の開発に取り組んだ。以下にその成果をまとめる。 1.文字認識に関する研究を進めるための基礎データとして、分析対象のつづき文字約9000文字を1文字単位に分割し、画素データ、ビットデータとその翻刻とを一対にして整理保管した。 2.個別文字のパターン識別手法による文字認識方法の検討とその精度の分析として、最近隣法とニューラルネットワーク、最短距離法を用いた文字認識を行い、それぞれ83%、77%の結果を得た。この結果をもとにつづき文字による文字認識の困難性について考察した。 3.字母となる漢字の筆順に依存した仮名文字の運筆を波形として扱うことによる崩し方の程度や文字間のつづきに関して頑健な文字認識手法の提案を行った。53%と低い認識率であったが、文字分割を前提としない手法としての適用可能性について考察した。 4.古典籍を特徴づける要因の分析を目的として、鳥居清経が関わる安永期の黄表紙仕立噺本を対象に、平仮名と漢字の構成比率や文字種の出現確率などの統計分析を行った。その結果、発刊年別の十種の古典籍を分析した結果、漢字が平仮名に、複数の字母を持つ仮名が特定の平仮名に置き換えられる傾向を確認した。
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