研究課題/領域番号 |
17500200
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
神経科学一般
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研究機関 | 奈良先端科学技術大学院大学 (2007) 筑波大学 (2005-2006) |
研究代表者 |
畠中 由美子 奈良先端科学技術大学院大学, 物質創成科学研究科, 研究員 (40271548)
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研究期間 (年度) |
2005 – 2007
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研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
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配分額 *注記 |
3,800千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 300千円)
2007年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2006年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2005年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
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キーワード | 神経科学 / 細胞・組織 / 解剖学 / 発生・分化 / 細胞間相互作用 / 神経発生 / ラジアルグリア / 大脳皮質 / 神経細胞移動 / 可視化 / 細胞形態 / タイムラプス |
研究概要 |
ラジアルグリアは神経上皮を構成する細胞であり、大脳皮質錐体細胞の幹細胞として機能するだけではなく、この細胞から生まれた錐体細胞が表層に向かって移動する過程で、移動の“足場(基質)"を提供すると考えられている。本研究では、移動細胞の基質としてのラジアルグリアの動態に着目し、1.発生過程におけるラジアルグリアの構造をその微細構造を含め、生きた状態で観察する技術を開発し、2.ラジアルグリアを基質として移動する神経細胞との動的細胞間相互作用に焦点あて、解析することを目的とした。まず、微細構造可視化のため、種々の膜結合型YFPを作成した。その結果、k-RasのC末端20残基のCAAX Boxをつけることによりラジアルグリアの細胞膜が均一に標識されることがわかり、これを可視化のための標識として選択した。また個々のラジアルグリアの微細構造を観察するためにCre-loxP系を利用した混合プラスミドを使って電気穿孔法を行い、膜結合型YFPを少数の細胞に発現させることができるようになった。この方法によって標識された細胞の形態を胎生13、16および19日(生後0日)の固定スライス標本で観察したところ、ラジアルグリアの表面は全体にわたってほぼ滑らかであること、脳軟膜直下のエンドフィートの枝わかれは初期にはほとんど見られないが第I層が発達するにともない現れることがわかった。更に、ラジアルグリアを生きたまま観察する方法を工夫し、長時間観察することができるようになった。今後、これらの系を発展させ、移動神経細胞とラジアルグリアとの相互作用の動的相互作用の解析が期待される。
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