研究課題/領域番号 |
17500207
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
神経科学一般
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研究機関 | 浜松医科大学 |
研究代表者 |
古川 智範 (2006) 浜松医科大学, 医学部, リサーチアシスタント (60402369)
井上 浩一 (2005) 浜松医科大学, 医学部, 助手 (80345818)
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研究分担者 |
福田 敦夫 浜松医科大学, 医学部, 教授 (50254272)
熊田 竜郎 浜松医科大学, 医学部, 助手 (00402339)
窪田 寿彦 浜松医科大学, 医学部, 助手 (80377746)
古川 智範 浜松医科大学, 医学部, リサーチアシスタント (60402369)
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研究期間 (年度) |
2005 – 2006
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研究課題ステータス |
完了 (2006年度)
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配分額 *注記 |
2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
2006年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
2005年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
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キーワード | 発達 / 脳 / 移動 / マイクロアレイ / cell sorting / 神経 |
研究概要 |
子宮内電気穿孔法を用いて胎生13日齢のICRマウス胎仔脳室周囲の神経前駆細胞にEGFPを導入した。それらの細胞は徐々に脳表に移動(radial migration)していくが、遺伝子導入3日後ではEGFP陽性細胞は脳室帯、中間帯、辺縁帯にほぼ均等に分散している。そこで、胎生15日の脳室帯、胎生16日の中間帯、胎生18日の辺縁帯を脳スライスから切り出し、細胞を分離させた後、cell sortingによりEGFP陽性細胞のみを回収した。細胞数が不十分であったため、in vitro転写法により、2段階でRNAを増幅し後マイクロアレイを行った。細胞の垂直方向への移動と関係が示唆される遺伝子であり、シグナル強度が十分で、かつ、胎生16日中間帯で3倍以上発現が上昇しその後減少していたSema6cとSyntaphifilinについて、免疫組織学的手法により解析をおこなった。胎生17日齢の胎仔大脳皮質におけるSema6CとSyntaphilinの局在を免疫染色法により観察した結果、中間帯に強く発現していることが認められた。この結果から、マイクロアレイにより得られたSema6CとSyntaphilinの遺伝子レベルでの解析結果は、タンパクの局在とほぼ一致することが確認できた。したがって、脳室帯において子宮内穿孔法により標識された神経細胞では、radial migration中にSema6CやSyntaphilinの発現レベルが一過性に上昇することが示唆された。また、Sema6CやSyntaphilinはradial migrationの特定の時期、もしくは領域内において発現し、神経細胞移動及び神経分化・成熟に対して機能的に関与している可能性があると考えられる。
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