研究課題/領域番号 |
17500217
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
神経科学一般
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研究機関 | 藤田保健衛生大学 |
研究代表者 |
宮地 栄一 藤田保健衛生大学, 医学部, 教授 (90129685)
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研究分担者 |
河合 房夫 藤田保健衛生大学, 医学部, 助教授 (20300725)
大熊 真人 藤田保健衛生大学, 医学部, 講師 (50329710)
今田 英己 藤田保健衛生大学, 医学部, 助手 (70387710)
渡部 眞三 藤田保健衛生大学, 医学部, 客員講師 (10093486)
松崎 かおり 藤田保健衛生大学, 医学部, 助手 (80387703)
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研究期間 (年度) |
2005 – 2006
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研究課題ステータス |
完了 (2006年度)
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配分額 *注記 |
3,400千円 (直接経費: 3,400千円)
2006年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
2005年度: 2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
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キーワード | 感覚器 / 網膜双極細胞 / 網膜神経節細胞 / パッチクランプ法 / 電位依存性ナトリウムチャネル / 視神経切断 / 再生 / アセチルコリン / ヒスタミン |
研究概要 |
(1)パッチクランプ法とsingle-cell RT-PCR法により、ヒト双極細胞においてもヒト視細胞(Neuron (2001))と同様に電位依存性ナトリウムチャネルが存在することを明らかにし、その電気的特性と局在についてさらに詳細に解析を行った。本研究では藤田保健衛生大学病院の網膜剥離患者の視力回復手術等において手術中に切除された網膜の破片(500pm×500μm以内)から単離した細胞あるいはスライス標本を作成して実験を行った。なお、本研究は患者から同意文書を得て、ヘルシンキ宣言や国内外学会の倫理規定に従い、また学内の倫理委員会の許可を得て行った。パッチクランプ法のホール・セル・モードで、ヒト双極細胞において内向きの電位依存性陽イオン電流を観察し、この電流が電位依存性ナトリウムチャネルのプロッカーであるテトロドトキシンの投与で消失したことから、この内向き電流は電位依存性ナトリウム電流であることが明らかになった。また、ヒト双極細胞よりmRNAを抽出し、single-cell RT-PCR法により、電位依存性ナトリウムチャネルのサブタイプの同定を行い、視細胞と同様のNa 1.2タイプのチャンネルが双極細胞で発現していることが明らかになった(Photoehemistry and Photobiology, in press,等)。 (2)ネコ視神経切断後の網膜ニューロンの電位依存性および受容体チャネルのサバイバルと再生過程についてパッチクランプ法とカルシウム・イメージング法を用いて研究を行い、視神経切断後の網膜神経節細胞におけるアセチルコリン応答および電位依存性ナトリウム電流の変化を観察した。再生過程におけるアセチルコリン受容体発現の変動のカルシウム・イメージング法解析により、アセチルコリン受容体の発現が視神経再生のマーカー(指標)として有用であることが示唆された。
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