研究課題/領域番号 |
17500253
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
神経化学・神経薬理学
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
田中 秀和 大阪大学, 医学系研究科, 助手 (70273638)
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研究期間 (年度) |
2005 – 2006
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研究課題ステータス |
完了 (2006年度)
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配分額 *注記 |
3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
2006年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
2005年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
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キーワード | 神経可塑性 / シナプス / 接着分子 / 情報伝達 / 学習 / 神経回路網 / カドヘリン / 可塑性 / 細胞接着分子 |
研究概要 |
私達の脳は、環境に対する適応をくりかえしている。刺激や訓練による記憶・学習や、薬物による依存・耐性なども、広義の適応である。このとき、脳=神経回路網は、外界からの刺激に合わせ,て状態を変える「リモデリング」を起こすと考えられている。 神経回路網の要となるのは、シナプスである。軸索の終末が、樹状突起に突出したスパインに結合して、シナプスが形成される。私達は、シナプス(スパイン)の動態を捉えるために、培養神経細胞に蛍光蛋白質GFPを発現させることで、神経細胞を生きたまま観察した:【安静時】きのこ形をしたスパインが左右に活発な往復運動を繰り返す。【刺激後】スパインは刺激後30分で、30%拡大した。この結果、シナプス伝達部分の面積が拡大し、シナプス伝達効率が増強する。このような変化が繰り返されると、その神経伝達経路が強化されて行く。 シナプスでの細胞間接着を担うN-cadherinの役割を検討した:(1)スパインの拡大にはカドヘリン機能が必須である。(2)シナプス刺激は、N-cadherinの接着機能を増強させる。一方、(3)プロトカドヘリンに属すArcadlinは、N-cadherinによる接着を抑制し、スパインの数を減少させた。ArcadlinはN-cadherinと拮抗し、バランスをとるのではないかと考えられる。(4)ArcadlinによるN-cadherinへの拮抗は、N-cadherinをendocytosisによる内在化させることに起こることを見いだした。(5)ArcadlinによるArcadlin/N-cadherin内在化の細胞内情報伝達機構を解明した。 現在これらの成果を著名国際雑誌に投稿中である。
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