研究課題/領域番号 |
17500259
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
神経化学・神経薬理学
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研究機関 | 広島大学 (2006) 埼玉医科大学 (2005) |
研究代表者 |
斎藤 祐見子 (斉藤 裕見子) 広島大学, 大学院総合科学研究科, 教授 (00215568)
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研究分担者 |
丸山 敬 埼玉医科大学, 医学部, 教授 (30211577)
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研究期間 (年度) |
2005 – 2006
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研究課題ステータス |
完了 (2006年度)
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配分額 *注記 |
3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
2006年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
2005年度: 2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
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キーワード | 摂食 / G蛋白質 / うつ不安 / 分子モデル / 情報伝達 / 不安 / 肥満 / 受容体 / 細胞内情報伝達 / うつ |
研究概要 |
メラニン凝集ホルモン(melanin-concentrating hormone : MCH)は、そのノックアウトにより摂食量が低下し体重が減少する「ヤセ」表現形を示す唯一の神経ペプチドである。1999年、斎藤らはGタンパク質キメラを活用した新規ストラテジーによりオーファン(孤児)Gタンパク質結合型受容体(GPCR)のひとつであるSLC-1がMCH受容体(MCH1R)そのものであることを同定し、創薬開発への最初の突破口を開いた。当該研究期間において、斎藤はMCH1Rの様々な変異体の作成により構造活性相関を明らかにした。更にその情報を基盤として、MCH1Rの細胞内第2ループに結合する脳由来細胞内因子をGST融合蛋白質とMALDI-TOF-MSを用いることにより3分子同定した。そのうちの1つはセリン/スレオニンキナーゼであり、(1)GST-細胞外N末端、GST-細胞内第3ループ,GST-細胞内C末端にはほとんど結合しないがGST-細胞内第2ループ融合タンパク質に非常に効率よく結合する。(2)細胞膜においてMCH1Rとそのキナーゼの局在が一致する。さらに(3)細胞内においてキナーゼ活性を不活性化させることにより、MCH1Rのインターナリゼーション程度が有意に減少する、という極めて興味深い結果を得た。これはMCH1Rに結合するタンパク質がインターナリゼーションに直接関与する初めての報告である。
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