研究課題/領域番号 |
17500282
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
神経・筋肉生理学
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研究機関 | 埼玉医科大学 (2006-2007) (財)東京都医学研究機構 (2005) |
研究代表者 |
江連 和久 埼玉医科大学, 保健医療学部, 教授 (20132904)
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研究期間 (年度) |
2005 – 2007
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研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
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配分額 *注記 |
3,800千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 300千円)
2007年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2006年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2005年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
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キーワード | ベッツィンガー / 呼吸中枢 / リズム / 抑制性ニューロン / 結合腕傍核 / 延髄 / 橋 / 相互作用 / 呼吸調節 / 呼吸リズム / 吸収性ニューロン / オフスイッチ機構 / 肺伸展受容器 / 舌下神経核 / 呼吸性ニューロン / ラット |
研究概要 |
呼吸の自律的リズムは延髄の呼吸中枢で生成される。呼吸中枢には様々な呼吸性ニューロンが同定され、それら間のニューロン回路の解析も進んできている。リズム生成に関しベッツィンガー領域(Botzingercomplex)が核となることがわかってきた。さらには隣接するプレベッツィンガー領域と呼ばれる部位の重要性も広く認められるようになってきた。本研究の目的は、呼吸中枢における呼吸リズム生成のニューロン機構を解明することにある。成熟ラットin vivo標本を用い、呼吸リズム生成の中核であるベッツィンガー領域に存在するニューロンについて、それらのシナプス結合と伝達物質を同定する作業を進めた。対象領域の漸増型呼息性ニューロンは、呼息相の維持に働く抑制性ニューロンであり、グリシン性ニューロンであることが示された。同じ領域の漸減型呼息性ニューロンは、吸息から呼息への相の切り替え時に働く抑制性ニューロンであり、グリシン性であることが判明した。漸増型とも漸減型とも言えない中間型の呼息性ニューロンを同定したが、それらは新しい型の抑制性ニューロンであることが判明した。さらに、橋の呼吸調節の中枢と延髄の呼吸性ニューロンとの関係を調べるため、結合腕傍核とKalliker-Fuse核を中心に分布する橋の呼吸性ニューロン群を解析した。様々な発火パターンを示したが基本的に6種の発火パターンに分類できることがわかった。最も多く記録できたのは吸息性ニューロンと呼息-吸息ニューロンであった。それら橋の呼吸ニューロンの大多数が延髄に軸索投射することが判明した。ベッツィンガー領域や腹側呼吸ニューロン群領域への投射は延髄の呼吸リズム生成系との相互の連係を示している。
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