研究課題
基盤研究(C)
遺伝性白内障のモデルであるShumiya Cataract Rat(SCR系ラット)における白内障遺伝子の同定を試み、白内障遺伝子はラノステロール合成酵素遺伝子(Lss遺伝子)の自然突然変異であることを突き止めた。SCR系ラットはLss^SとLss^lの2つの異なる突然変異対立遺伝子をヘテロでもっていた。このうちLss^Sはhypomorph型対立遺伝子であった。Lss^S対立遺伝子をさらに詳細に解析した結果、第4エクソンの3'端から17番目の塩基にG→A置換変異が見付かった。この変異によりmRNAの不安定化が生じ、そのためにmRNA発現量が低下して見えることが明らかとなった。hypomorph型Lss^S遺伝子の第4エクソンをルシフェラーゼ遺伝子に連結して培養細胞中で強制発現させると、ルシフェラーゼ活性が低下した。この結果より、Lss遺伝子の第4エクソン内のmRNA不安定化因子は、その位置する遺伝子に関わり無く機能することが明らかとなった。Lss^Sにおいて第4エクソンの3'端から17番目のG塩基からA塩基への置換がmRNA前駆体の異常スプライシングから不安定化を惹起する機構の可能性として、exonic splicing enhance(ESE)配列の変化を考え、実験的に検証した。コンピュータープログラムESEfinderにより解析の結果、Lss^SではA塩基への置換により、比較的スコアの高い(score=4.15)SRp40配列があらたに形成されていることが確認された。「本来結合するべきではないスプライス因子がmRNA前駆体に結合すると、何らかの理由によりmRNA前駆体が不安定化する」との機構が推測された。
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