研究課題/領域番号 |
17500347
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
リハビリテーション科学・福祉工学
|
研究機関 | 東京医科歯科大学 |
研究代表者 |
山脇 正永 東京医科歯科大学, 医学部附属病院, 助教授 (30302855)
|
研究期間 (年度) |
2005 – 2006
|
研究課題ステータス |
完了 (2006年度)
|
配分額 *注記 |
3,600千円 (直接経費: 3,600千円)
2006年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
2005年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
|
キーワード | パターンジェネレーター / CPG / 延髄 / 嚥下運動 / 嚥下障害 / 脳マッピング / 誤嚥 / 誤嚥性肺炎 / 肺機能 |
研究概要 |
CPGには大きく分けて2つの神経群、すなわちNTS・DSG:孤束核(NTS)にあるdorsal swallowing group(DSG)と、VLM-VSG:偽核(nA)の近傍の延髄腹外側(VLM)にあるventral swallowing group(VSG)、について検討した。NTS-DSGはsequential又はrhythmicで自発的なfiringを呈し、嚥下開始及び以降のsequentialで円滑な運動の基礎リズムを発生するニューロン群と考えられ、一方:LVM-VSGは嚥下中のsequentialな運動を円滑に行うために、各神経核の運動ニューロン群の切り替えに関与すると考えられた。 今回の検討ではCPGへの上位からの入力系について解析した。反射嚥下に比べ随意嚥下で大脳活動が広く賦活される点が明らかになったが、随意嚥下運動において大脳機能の左右差については確認されなかった。また、口輪筋収縮時、舌提出時及び咽頭部収縮時に傍中心溝部分で異なる空間的パターンの信号を示したことから、それぞれの運動に関連する賦活部分が分離できる可能性が考えられた。さらに今回の結果から、随意嚥下(command swallow)は自然嚥下(natural swallow)と異なるメカニズムで制御されている可能性が示唆された。特に嚥下障害患者ではしばしば努力性嚥下を伴い、嚥下を意識した運動開始にあたって大脳がどのように関与するかは、嚥下障害のリハビリテーションを考える上で重要であると考えた。今後は実際にCPGにおいてどのような情報処理が行われ嚥下運動に表現されているか、その情報処理メカニズムを証明するために神経回路におけるニューロン・タイプの解析を行う予定である。
|