研究課題/領域番号 |
17500375
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
リハビリテーション科学・福祉工学
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研究機関 | 早稲田大学 |
研究代表者 |
大成 尚 早稲田大学, 理工学術院, 教授 (60277853)
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研究分担者 |
翁 嘉華 早稲田大学, 理工学術院, 助手 (40367040)
浜田 利満 筑波学院大学, 情報コミュニケーション学部, 教授 (50316642)
太田 久彦 日本医科大学, 医学部, 講師 (30307904)
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研究期間 (年度) |
2005 – 2006
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研究課題ステータス |
完了 (2006年度)
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配分額 *注記 |
2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
2006年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
2005年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
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キーワード | リハビリテーション / レクリエーション / 認知症 / 治療計画 / 状態把握 / 高齢者施設管理 / 認知症治療 / レクレーション |
研究概要 |
高齢者へのリハビリテーションは病院だけでなく養護施設においても、レクリエーションなどの活動として実施されている。重度の認知症高齢者の入居数が増えている養護施設では、生活介護を行うスタッフの負担が増しているため、認知症状の改善や悪化防止を目指し、さらには、自立して生活する能力を維持または向上させるために、リハビリテーション(機能回復訓練)の要素を多く含めた活動を実施することが求められている。代表的な活動には、レクリエーションがあり、その実施内容には、リハビリテーション治療に含まれている要素やプロセスを効果的に組み込むことが必要である。さらに、レクリエーションの実施効果を評価する明確な基準も必要となる。 本研究では、認知症者の能力向上や維持のために、リハビリテーション治療で実施されるプロセスを組み込む方法を開発し、レクリエーションにリハビリテーション治療プロセスを統合化させることを目指している。そのために、どのようなタイプの行為(作用因子)を認知症者に実行させるべきか、さらに、認知症者の能力間にはどのような相関関係があるかについて、事例調査と文献整理を行い、「作用因子と能力の関係モデル」、及び、「能力間の相関モデル」を作成した。作用因子には、身体動作、注視、発語、聴取、思考の5項目があり、認知症者において改善が求められる能力には、記憶能力、知的能力、社会関係構築能力、認知能力、感情コントロール能力、言語能力、実行能力、注意能力の8能力がある。 この2つのモデルを用いて、特別養護老人ホームにおけるリハビリ治療の事例としてのレクリエーションプログラムを設計し、モデルの妥当性、および、設計したレクリエーションの効果について分析を行った。その結果、レクリエーションの実施回数の増加に伴い、作用因子の出現度が増加し、改善を目指した能力の向上が可能であることを確認した。さらに、作用因子と能力の間に相関関係があることを証明できたため、設計したモデルの妥当性について、一部ではあるが検証できた。
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