研究課題/領域番号 |
17500385
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
リハビリテーション科学・福祉工学
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研究機関 | 久留米大学 |
研究代表者 |
梅津 祐一 久留米大学, 医学部, 助教授 (50289584)
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研究分担者 |
志波 直人 久留米大学, 医学部, 教授 (20187389)
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研究期間 (年度) |
2005 – 2006
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研究課題ステータス |
完了 (2006年度)
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配分額 *注記 |
1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
2006年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
2005年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
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キーワード | 筋持久力 / 筋電図 / パワースペクトル解析 / 脊柱起立筋 / 握力 / 電気刺激 / 上腕二頭筋 / 上腕三頭筋 / 運動療法 |
研究概要 |
1)上肢筋収縮における脊柱起立筋持久力への影響 近年、筋電波形による周波数解析により、末梢性要素(筋そのもの)のみでの評価が可能となった。今回、ものを握る力の強弱により脊柱起立筋の筋持久力にいかなる影響を及ぼすか検討した。ベッド腹臥位で体幹を水平位に維持し、脊柱起立筋の等尺性収縮を40秒間保たせた(Sorensen法;trunk holding test)脊柱起立筋の筋腹中央より筋電計により筋電波形を導出した。周波数解析は中心周波数(Median frequency ; MF)、平均パワー周波数(Mean power frequency ; MPF)を算出した。疲労が回復するよう十分な時間間隔をあけて、左右握力の20%の把持力、さらに50%の把持力を加えて、同様のSorensen法による筋電周波数解析を行った。握力を加えないtrunk holding testによるMFおよびMPFの減少率と比べ、20%の握力を付加した方が有意に周波数減少率の増加を認めた。50%の握力を付加すると、20%の握力付加と比べ有意に周波数減少率の低下を認めた。本研究により、20%程度の弱い握力付加を加えると脊柱起立筋の筋持久性低下が明らかとなった。 2)Hybrid訓練による筋疲労特性の変化 われわれは効率的な筋力強化法として、関節運動時に拮抗筋に電気刺激を与え、これを主動作筋の抵抗とする運動療法(Hybrid法)を考案した。本研究では上腕二頭筋および上腕三頭筋のHybrid法による運動により、筋持久力にいかなる影響を及ぼすのか筋電図パワースペクトル解析を元に検討した。Hybrid訓練群と電気刺激のみ与える群に分け、一回当たり約16分の運動あるいは電気刺激を週3回4週間計12回行い、実施前後で上腕二頭筋と上腕三頭筋の筋電周波数解析を行った。上腕二頭筋に関しては、Hybrid群、電気刺激群ともに、4週間の運動や電気刺激により、周波数減少率に明らかな変化は認めなかったが、上腕三頭筋では4週間のHybrid運動により周波数減少率の低下を認め、電気刺激群では周波数減少率の増加を認めた。上腕三頭筋において、Hybrid運動は筋持久性に好影響をもたらしたものと推察された。
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