研究課題/領域番号 |
17500386
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
リハビリテーション科学・福祉工学
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研究機関 | 九州保健福祉大学 |
研究代表者 |
飯干 紀代子 九州保健福祉大学, 保健科学部, 准教授 (80331156)
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研究分担者 |
山田 弘幸 九州保健福祉大学, 保健科学部, 教授 (70331155)
笠井 新一郎 九州保健福祉大学, 保健科学部, 教授 (50341657)
倉内 紀子 九州保健福祉大学, 保健科学部, 教授 (60320488)
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研究期間 (年度) |
2005 – 2007
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研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
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配分額 *注記 |
3,760千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 360千円)
2007年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2006年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2005年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
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キーワード | 介護老人保健施設 / 言語聴覚リハビリテーション / スクリーニング検査 / コミュニケーション / グループ訓練 / 認知症 / 言語聴覚障害 / コミュニケーションストラテジー / スクリーニング / 高齢者 / 聴覚障害 / 失語症 / 運動障害性構音障害 |
研究概要 |
1.研究目的 介護老人保健施設(以下、老健)利用者の8割が言語聴覚障害を有する現状を受け、本研究では、老健利用者を対象とした言語障害スクリーニング検査(以下、スクリーニング)を開発するとともに、言語聴覚リハビリテーションプログラム(以下、言語聴覚リハ)を考案することを目的とする。 2.スクリーニング開発 18課題79項目から成る試案を作成して延べ217例に施行し、信頼性については評価者内信頼性(r_s=0.81〜0.88)と評価者間信頼性(r_s=0.76〜0.87)、妥当性については基準関連妥当性(p<0.01)と構成概念妥当性(p<0.01)が示された。試案の結果について因子分析と通過率の分析を行い、言語障害に関する8課題16項目、構音障害に関する1課題3項目、計9課題19項目から成るスクリーニングを開発した。これらの課題および項目に十分な内的整合性(α=0.91〜0.98)を認めた。スクリーニング結果から感度と得意度を算出し、言語障害については13/16、構音障害については明瞭度評価2というカットオフポイントを定めた。 3.言語聴覚リハ 認知症者に対するグループでの包括的な認知訓練(言語、見当識、記憶、注意と計算、構成)を実施した。対象は、中等度〜軽度の認知症者63例であった。約4ヶ月後の評価において、中等度の認知症者は、Mini Mental State Examinationの総得点、ならびに下位項目の言語機能と見当識に、有意な得点の上昇を認めた(p<0.05)。 高齢失語症者4例に、Promoting Aphasics Communicative Effectiveness(実用的コミュニケーション能力促進法)を実施した。約3ヶ月後の評価において、コミュニケーション意欲の向上とコミュニケーション手段の多様化を認めた。
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